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2016年6月 1日 (水)

好調マツダに望むのは?

今のマツダの好調の根幹は、何と言ってもクリーンディーゼルであるスカイアクティブDだろう。スカイアクティブという言葉を好意的なアイコンとして定着させたのは、ディーゼルユニット無しでは考えられない。シャーシ、トランスミッション、ボディ等々におけるスカイアクティブ云々というのは、それ単体では他メーカーに対して明確な優位性をアピール出来ているとは考えられない。

この先進的なブランドアイコンを今後持続するには、スカイアクティブDが陳腐化、普遍化する前に、次なるブランドを牽引する象徴的な技術の投入が不可欠だ。この先進技術の持続的な投入が可能かどうか?それが認知されるかどうか?が、マツダのブランドイメージを保ち好調を保つための必要条件と言える。

では、次なるブランドを牽引するアイテムとして、何が考えられるか?を素人なりに考えてみた。

・HCCI
 燃費が話題の今、ガソリンエンジンで燃費を飛躍的に向上させランニングコストをスカイアクティブD並に引き下げる事ができれば、そのインパクトは絶大である。象徴的なRE等もあるけど、波及効果、時代性を考えれば、如何に素早くHCCIを高い完成度で投入出来るか?が課題だろう。

・REレンジエクステンダー
 REというとRX-7の次期モデルというのがマニア的に期待度が高そうだけど、コンパクトカーにおいてバイフューエルなREレンジエクステンダーというのも効果的。HVシステム搭載車が他メーカーから増えてきた今、ランニングコストが他メーカーのPHEV等に対して競争力が維持できるなら有望

 パッと思い付くのは、この二つくらいだ。既存技術の組み合わせという意味では、スカイアクティブD+電動アシストとかも考えられるが、ディーゼルというだけでも重量級なのに、更に重量の嵩むハイブリッド化というのが果たして現実的か?というと、なかなか厳しいのでは?というのが個人的な感想。
 マニアに話題の次世代REも、今の経済情勢が続くなら可能性はあるかもしれないが、果たして、景気後退で省燃費志向が更に高まった時に、時代の要求を満たす燃費性能をREが確保して、なおかつ望まれる動力性能を提供できるか?というと、これも未知数。本質的に扁平な燃焼室で、シール的に厳しいREには越えられない限界があるのでは?という懸念が抜けきれない。等速運転前提のレンジエクステンダー用発電機として以外にメリットがホントにあるのか?が未知数だ。勿論、そのような懸念を払拭するような次世代のREが登場するのが一番嬉しいのではあるが、、、、

自動車雑誌の多くには、高性能スポーツカーのスクープ予想等華やかに掲載されているが、今の時代、大事なのは、時代の要請にあった燃費性能、環境性能だろう。それを象徴的なモノとして具現化したコア技術の登場が不可欠であり、HCCIというのがやはり最有力だろう。それをREレンジエクステンダーで補完する事ができれば、今の勢いは5年は保つ事が出来るように思える。

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