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2016年7月 5日 (火)

骨格筋率の加齢変化

最近、健康な生活維持のキーワードでナンバーワンと言って良いのが『筋肉』だ。
筋肉は30歳をピークに毎年1%ずつ減少する。そこで、平均的な日本人男性の変化を類推してみた。
条件は、30歳男性、体重は65kg、体脂肪率15%、骨格筋率が32%をスタートとしている。これは、日本人の平均体型数値を初期値として利用してみた。
ここから、体脂肪は、毎年1%ずつ増加し、骨格筋量は毎年1%ずつ減少するという仮定で計算してみた。
十年間隔で体重、体脂肪率、骨格筋率の変化を求めると、
40歳:体重64.03kg、体脂肪率16.8%、骨格筋率29.4%、骨格筋量18.8kg
50歳:体重63.36kg、体脂肪率18.8%、骨格筋率26.9%、骨格筋量17.0kg
60歳:体重62.98kg、体脂肪率20.9%、骨格筋率24.4%、骨格筋量15.4kg
70歳:体重62.88kg、体脂肪率23.1%、骨格筋率22.1%、骨格筋量13.9kg
80歳:体重63.07kg、体脂肪率25.4%、骨格筋率20.0%、骨格筋量12.6kg
この仮定モデルでは、年を取っても体重が変わらない人のモデルだけど、体重が維持されていても、体脂肪率が増加し、骨格筋率が減ることで、所謂サルコペニア肥満に近づいているということ。

他の仮定、例えば、良く食いながら立ち仕事が多いような場合を想定して、体脂肪が2%ずつ増加、骨格筋量が0.5%ずつの減少とすると、
40歳:体重66.12kg、体脂肪率18.0%、骨格筋率29.9%、骨格筋量19.8kg
50歳:体重67.75kg、体脂肪率21.4%、骨格筋率27.8%、骨格筋量18.8kg
60歳:体重70.01kg、体脂肪率25.2%、骨格筋率25.6%、骨格筋量17.9kg
70歳:体重73.00kg、体脂肪率29.5%、骨格筋率23.3%、骨格筋量17.0kg
80歳:体重76.88kg、体脂肪率34.1%、骨格筋率21.1%、骨格筋量16.2kg
このモデルでは、多くのサラリーマンが該当するメタボリックシンドローム状態に向かうパターンだ。筋量低下を半分の0.5%としても、脂肪増で体重が増える分、骨格筋率自体は低下するのである。筋量ではなく、筋率というのがポイントである。体重を支えるために、どれ程の率で筋肉が必要か?と言うことが大事なのだ。

ロコモティブシンドロームとなるサルコペニア状態というと、骨格筋率で25%が要注意状態とのこと。となると、60歳代でそういう状態に片足を突っ込む状態になるリスクがあるということである。

因みに、腹の出たサラリーマンに多いスーパーメタボな仮定で脂肪増加率を5%、筋肉減少率は0.5%で計算すると
35歳:体重67.18kg、体脂肪率18.5%、骨格筋率30.2%、骨格筋量20.3kg
40歳:体重70.11kg、体脂肪率22.7%、骨格筋率28.2%、骨格筋量19.8kg
45歳:体重74.01kg、体脂肪率27.4%、骨格筋率26.1%、骨格筋量19.3kg
50歳:体重79.14kg、体脂肪率32.7%、骨格筋率23.8%、骨格筋量18.8kg
となり、50歳で足腰が弱っている状態となるのだ。

筋肉はとても大事。特に骨格筋率を高く保ち、基礎代謝量を高く保つのが健康の秘訣。

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