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2016年7月26日 (火)

キラーストレス

NHKの特集で放送されていたこと。それは、「失業」「過労」「家族の死」などストレスがきっかけで命を落とす事がわかってきた。その「キラーストレス」は遺伝子を操り、がんのメカニズムにも割り込んでくるという。
人はストレスを受けるとストレスホルモンを分泌するという。
そして、そのストレスホルモンは、、心拍数を増やしたり、血液を固まりやすくする働きがある。さらに、自律神経に働きかけ血管をぎゅっと締めあげて血圧を上昇させたりするという。

さらに、ストレスホルモンは、ガン細胞への免疫細胞の攻撃性の働きを決めるATF3遺伝子にも影響を及ぼすという。
ATF3遺伝子は免疫に関わる遺伝子で、この遺伝子が働いていない(OFF)場合は、がんの生存率が上がり、逆に「ATF3遺伝子」が働いている(ON)人はがんでの死亡率が上昇するという。免疫細胞はがん細胞を壊し増殖を防いでいるが、ATF3遺伝子がONになっていると、免疫細胞ががんを壊さなくなるという。

ストレスホルモンが増えると、その刺激によりこのATF3遺伝子がONになり、免疫細胞はがんを攻撃しなくなる。つまり、ストレスホルモンが遺伝子を操作して、がん細胞を増やしているのだ。
つまり、ストレスが増えればいつもは破壊されているがん細胞が生き残り、やがて大きな癌に成長してしまうという事。つまり、慢性的にストレスを抱えていると、がんを作るきっかけになってしまうという。

他には、歯周病菌へのストレスホルモンの作用も解説されており、ストレスホルモンが血液中に流れると、血液の中の鉄分が切り離され、 細菌が鉄分を栄養にして大増殖し、血管の壁を破って大出血を起こし突然死に到るという話も、、、

このように、ストレスでストレスホルモンが身体に充満すると、ろくな事はないという。ストレスによる症状としては、じんましん・アレルギー、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、脳卒中・心筋梗塞、糖尿病(ストレスホルモンが血糖値を上げる)、エコノミークラス症候群(血栓が作られやすくなる)、うつ病が挙げられる。

このストレスを解消するには、運動が最高の予防療法だという。一回30分、これを週に三日実践するだけで、効果があるという。運動は自律神経が興奮するのを抑えてくれる。ストレス反応の暴走を抑える脳の構造を変えるという。因みに、運動中枢の延髄は扁桃体と自律神経を繋ぐ場所にある。運動をすれば、延髄の神経細胞の突起の数を減らし扁桃体で受けたストレスを自律神経に伝わりにくくする。そのためストレスを受けても自律神経に影響が伝わらなくなるのだ。つまり、運動をすれば自律神経の過剰興奮を抑え、運動しなければ自律神経はどんどん敏感になって少しのストレスでも大げさに自律神経が反応するようになる。
さらに、延髄は副腎にも繋がっているため、運動すればストレス信号が副腎に伝わりにくくなり、多少のストレスではストレスホルモンが出なくなるという。運動によって脳の構造を変えストレスに強くなるのだ。40代になったら、なによりもしっかり運動する習慣を身に付ける、、、これが健康で長生きの秘訣だ。

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