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2016年9月 7日 (水)

スカイアクティブ1.5Dのリコール対策を聞いて

先日、新聞記事で話題になった、再現性が確認し辛い症状で、エンジンに振動が出たり突然停止する可能性があるというトラブルのリコール対策、ECUの書き換えだそうだ。何でも、従来の制御では燃料が濃い状態の箇所が表れる可能性があり、そのままだと燃焼室にカーボンが堆積してエンジン不調に陥る、、、、それで、カーボンを堆積させないような制御をECUに盛り込んだということ。
で、リコール対策内容は、ECUの書き換え、それからカーボンが堆積した車両では、高回転で運転してカーボンを除去するということ。

一寸待て、、、、自分的には、これって当たり前ジャン的な話。

前に、エンジンの使い方的な記事をアップしたけど、自身は常に低回転で短時間という運転は極力避けるという話。低回転で短時間の運転というと、自身の経験、CXというバイクだけど、燃焼室にカーボン堆積が顕著で、プラグも煤け気味、そして始動性の悪化、不安定な燃焼、片肺といった不調に陥る事に嫌気がさしたからだ。
まぁ、エンジンに限らず、ポンプ、コンプレッサー等々を含め、全ての機械は設計定格点というのがある。エンジンの場合は、燃焼が最も健全に行われる状態というのが該当する訳だ。そのポイントというのは、最も力が生めるポイント。つまり、トルクピーク時といって良いだろう。トルクピーク時近辺というのは、燃料消費量も抑えられた領域であり、言ってみれば燃焼が最も良好な状態の領域という判断である。

それ故に、自身はエンジンを使う時、発進時、コーナーからの立ち上がり時には、トルクピークの回転域迄しっかり回して使うように心掛けている。勿論、目的の速度に達すれば、その速度を維持するのに必要最低限のトルクが得られる回転数まで下げて、シフトアップしてクルージングという使い方である。

こういう使い方は、古いCXや2スト維持でエンジンの調子を保つ上では、結構な秘訣だけど、こういう考え方は最新の車でも言える事かもしれない。デミオ等スカイアクティブDの1.5Lモデルで、燃焼室へのカーボン堆積が問題というのは、もしかしたらユーザーが短距離+低回転走行を繰り替えす人に限定された症状かもしれない。
自身、ディーゼルエンジン車に乗っている時、ディーゼル維持では、短時間の運転のくり返しは向かないという事を常識的に捉えていたけど、今の時代、そういうのは常識ではないのかも知れない。

立ち位置によって見方は変わるが、厳しい言い方をすれば、車とて機械である。機械の生業を考えて使えば、そもそも発生しない事象、、、、使い手側が機械をもっと理解すべきという風にも言えるし、或いは、利用者のレベルは製造側の常識が通用しない事も有り得る訳で、製造者側が利用者の下限のレベルが日常的に起こりうる事と言うことを理解すべきとも言える。

まぁ、客商売のメーカーとしては、メーカーの配慮不足と言うことだろうけど、これ、フェラーリ等で起こったとすれば、『それ、フェラーリだから!』の一言で片付けられる話のような気もする。

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