ポート吸気の4サイクルエンジン等々
学生時代、試験的に作ったエンジンだ。
バイクのエンジンが詳しいといえば、詳しさの質のも寄るけど、メカニックの人なんかは、整備技術に優れるモノだけど、このエンジンを試作してみようと思った切っ掛けは、今は亡きクレヨンの社長がモンキーのツインカムヘッドを自作で作ったのを見せてくれたのが切っ掛けだ。昭和62年頃の話。この時、見せて貰ったのは、自分と、やはり今は亡きHクンだ。
それに影響を受けた訳ではないが、その時、Z200のエンジンをベースにシリンダー側に穴を開けてリードバルブを介してインテークマニホールドに接続する方法。
至って単純な構造だけど、リードバルブの硬さ、開口角度を制御して、低速の実用エンジンをベースに、一定以上の吸気負圧が生じたら、ポートからも吸気する構造だ。
因みに、二十歳過ぎの学生の遊び事であり、燃料の供給は至って単純な方法。
それは、当時、初めて知ったパワージェットの理屈を利用。RZ用のパワージェット付きのキャブレターを利用して、パワージェットの噴出口を追加ポート側に移設して供給するものである。
原理的には、低速で追加ポートが開かない状態では、通常のエンジン。そして、中高速で吸入負圧でリードバルブが開いてバイパスポートが開いた時に移設したパワージェットからの燃料を伴って混合気を送るという仕組み。
最終的には、中高速での適切な燃調が行えず断念したけど、少なくともエンジンは掛かって、高回転域でのパワーフィールは変化した。
先日、昔の書類を整理した時に、実用新案申請のために準備した資料が出てきて、ふと思い出したもの。そう言えば、こういう遊びは色々やったのを思い出した。
当時遊んだRZ系では、2サイクルのピストンスカートをカットしたり、シリンダーのベースガスケットをアルミ板で1mm程腰揚げして、シリンダーヘッドを0.5mm削って圧縮比の辻褄を合わせたポートタイミングの変更とか、、、、これ、失敗したら、シリンダーヘッドのみスペアパーツを準備してガスケットを撤去すればノーマルに戻るので遊びには便利なワザだったけど、、、最近は、こういう遊びをする人を見たり、聞いたりする事は無い。
勿論、色んなショップでも見る事はまれ。こうしてみると、今は亡きHクンの営んでいたショップは、稀有な存在だったのだろうなぁ、、、彼と遊んだ最後のイタズラといえば、摺動部品の内面の機械加工目が残る箇所に、モトルネ参戦車両のエンジンに固形潤滑剤を定着コーティングしてエンジンを組んで、エントリーさせたり、、、結構、面白かった。
あんな遊びが出来るようなオーナーがいるショップが見付かれば楽しいのだが、なかなか、そういうショップっていうのは無いなぁ、、、。
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