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2016年9月19日 (月)

ゴジラ映画といえば、

やはり、怪獣自体が社会からのメッセージ性が無いと厳しい気がする。何某かのメッセージ、社会の問題を具体化、象徴化した存在が怪獣という形で危機をもたらすというのが大事なような気がする。
ゴジラ自体が、核の象徴。扱えきれない核が暴走する怖さをゴジラで表したような印象を持っている。ゴジラシリーズには様々な怪獣が登場するが、ゴジラ映画で個人的に好きな映画というと、対ヘドラ、対ビオランテだけど、どちらの怪獣も、その時代の問題や技術に警鐘を鳴らし、その象徴化した存在がヘドラだったり、ビオランテだったりしていると思う。ヘドラというと、公害の象徴で、公害が深刻化した状態=ヘドラによる被害という形で訴えているように見える。ビオランテというと、遺伝子操作を行うと、予想外の事態が起こされるという事の警鐘を鳴らしているように見える。
それ以外の登場怪獣は、子供時代にはカッコイイと思ったけど、今見て存在に必然性があるか?というと、殆ど、そういう風に見えず、所謂、怪獣プロレス的な要素にしか見えないので、映画的に印象に残るものは殆ど無いのが現状。

さて、今の時代、新しいゴジラ映画には、どんなモノがよいか?と考えると、なかなか難しいのが現状。それ故に、マンネリ化したシリーズがリセットされる時は、初代作品のオマージュ的なゴジラに帰結するんだろうと思うし、今回のシンゴジラもそういう風に見えるけど、時代なりの問題で警鐘を鳴らすという意味では、ヘドラ、ビオランテのようなメッセージを携えたような怪獣の登場は大事なように思う。

今の時代、ゴジラ映画で思い付くストーリーは?というと、不謹慎かもしれないが、やはり事故を起こした原発が撒き散らした放射性物質の及ぼす生態系への影響というのが良いような気がする。撒き散らされた放射性物質が、眠っていたゴジラを目覚めさせると当時に、拡散された放射性物質が様々な生物に影響を及ぼし、影響を及ぼされた生物が己を守るために、遺伝子レベルで破壊された生物同士が融合した悪性の新生物怪獣が現れるとか、、、その上で、ゴジラと怪獣が放射性物質を巡り暴れるという話なんかが面白いと思う。まぁ、繊細な話題故に、現実に映画として製作されるか?というと、微妙かもしれないが、時代の抱える問題を具現化して訴えるようなストーリーで新しい作品が生まれる事を期待したいところである。

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