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2016年10月 5日 (水)

2017年モデル

インターモト、開幕である。
各社、2017年モデルを続々発表。今回の傾向は、EURO4の対応と、SBKベースマシンのリリース。特に、一昨年のYZF-R1Mの発表の影響からか、ホモロゲーションモデルをラインナップしているのが目新しい。これは、1990年前後の、RC30/45、OW-01、GSX-R750R、ZXR750R/ZX-7RRといった、FRP外装、アルミタンク、クロスミッション、FCRキャブレターといった装備を纏ったモデルがリリースされた時代とオーバーラップします。

今回、ブランニューで登場したのが、GSX-R1000Rで、ベースモデルのGSX-R1000自体が新型。これは、全てが新設計に200PSに迫る出力公称値を誇っています。トレンドのIMU、電子制御サスペンションから、TCS、スロットルのフライバイワイヤー化、可変バルタイ、クイックシフター、、、と考え得るアイテムがフル装備されているようです。全てが機能すれば戦闘力的には最も期待出来るのかもしれません。

外見的な変化は地味ですが、装備類が一気に競合他車に追い付いたのがCBR1000RR・SP2というモデル。出力は189PS表記ですが、こちらも電子デバイスがフル装備され、重量も15kgと大きく軽減されています。注目はチタン製燃料タンクですね。SP2ではバルブからカム迄、ベースのSPとは異なる仕様となっているようです。形状的には似ていますが、実質的にはフルモデルチェンジのようです。案外、2017年モデルでは最強となるかもしれません。なお、カラーリングは往年のCB1100Rを連想させるトリコロールが活けてます。

2015~2016年シーズンで最強を誇ってきたZX-10Rでは、ZX-10RRというモデルがリリースされています。こちらもヘッド、カムが強化されていますが、更にクランクケースも強化されているとの事。最強のパッケージを更に煮詰めた構成となっているようです。前年モデル比では、地味かもしれませんが、侮れない存在のようです。

ただ言えるのは、、、どのメーカーのモデルも、装備、仕様は横並びです。図抜けたモデルというのが見出しにくいというのが印象です。
これら、ホモロゲモデルの登場に併せてか、シリーズ展開されるモデルも新しいモデルが展開されており、スポーツモデルが賑やかな印象となっているようです。

既に、パフォーマンス的には手の届かない存在であり、恐らく、これらホモロゲーションモデルの価格も手の届かない存在になっているような気がします。

なお、このようなホモロゲーションモデルを別とすれば、カワサキのH2シリーズにIMUが搭載されたのは注目です。手に負えないスペック故に、IMUの実装は必須だと思ってましたから、やっと買っても良いか?と思わせるような仕様になってきたと思います。スーパーチャージャー装備というのは、孤高のアイテムでなかなかの存在だと思いますが、他メーカーから過給モデルが登場してきた時、如何に個性を保てるか?がモデル存続の鍵となろうかと思います。なお、現行のZX-14R、ハヤブサといった大排気量系パッケージは現行モデルが最終となるような予感も伺えますが、果たして、どうなるでしょう。

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