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2016年10月14日 (金)

今日の修理小話

今日、『突然壊れたんです!』君がやってきた。壊れたのは、高所の窓の開閉装置。これ、窓を引っ張るワイヤーを駆動する減速ギア付きの装置。『ギアが重くて、回しても動かないんです、、、、カバーを外すと、金属粉が出てきて、、、○○君を呼んだら、今忙しいから無理と言われて、、』だそうだ。
そもそも、ワイヤー駆動用のギアを手回しする時に、異常は無かったの?という話だが、それは無視して、長年気にせず使った挙げ句、破損に到ったそうで、カバーを外すと、ギアが噛み合っていないのでギアが摩耗したのでは、、、、との話。

で、見てみると、金属粉は金色だから、恐らく真鍮のブッシュの類だろう。でカバーを外して、内部フレームを外してみると減速ギアのシャフトが折損、まぁ、こういったシャフトは規格サイズだから、スクラップから適当な棒材を見繕えば同じサイズは在るはずということで、電動工具用のシャフトと共通だったので、スクラップの棒材をサンダーで切断して調達。これを組み付けて歯車をセットすると、被駆動側のギアの芯が保たれていない。で、解体すると、片側はベアリング、反対側は、どうやらブッシュで保持していたようだけど、ブッシュが見当たらない。そこでブッシュを嵌め込んでいただろう筐体側からブッシュサイズのサイズを推測すると外径21mm、厚み2mm、高さ6mm程、、、、で、スクラップ置き場で銅管を見付けて外径が22.2mm、厚みが2mmだったので、この銅管を6mm程切り出して、円筒部にスリットを入れてCの字形状にして外径を詰めてブッシュを新作。これを
組み付けて終了。

結局、注油不足でブッシュが摩滅。ブッシュが摩滅した結果、駆動ギアのセンターが狂い、被駆動側ギアのシャフトに無理が掛かって折損。シャフトが折損すると、ギアの位置が保たれず駆動できなかったという顛末。

ブッシュが摩滅するような重さ迄、気にせず強引に操作していたのが破損の原因。
壊れる過程迄放置するのもアホだけど、壊れた状態も見もせず、お手上げで、誰かに買って貰う、、、、この程度の部品の保守、修理くらい猿でも出来そうなものだが、、、、

以前は、掃除機の修理、配管の詰まり除去、、、色々やったけど、頼まれる都度、こんなの日常生活の知恵レベルなんだがなぁ、、、、という印象。掃除機の修理、配管の詰まり、、、こんなのは、高校や大学で習うような話ではない。普通に生きていれば、普通に身に付く常識対応なんだがなぁ、、、、それ故に、何故に、俺が手を汚してやってるの?って気になる。不思議すぎだ。

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