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2016年10月13日 (木)

ツインエンジン車の始動性

我が家のCX、始動性が今一。セルを回すと一気筒が先に点火して、数秒後に、もう一気筒が点火する。二気筒が揃うとチョークを引いた状態で回転数が上昇する。二気筒が点火すると安定する、、、そういうパターン。ただし、暖機運転もソコソコに走り出すと失火を招いて走行時にトルク抜けをして車体が一気に不安定な状態となることもある。こういう状態は非常に危険。しっかり暖気して、チョークを戻してもアイドリングが完全に安定するまでは走り出さない方が良い印象。

それに対して1999年製のSVはチョークを引いて、セルボタンを軽く押してでアクセルを僅かに開くと一発始動で、チョークに連動してエンジン回転数が上下する。暖気前にチョークを戻すとストールするけど、ストールしない限界のチョーク開度の状態でスタートしても、何の問題も無く走る。CXと同じく、超ショートストロークの水冷4バルブのVツインエンジンながら、安定度はピカイチである。まぁ、エンジンのためにはチョーク無しでアイドリングが安定してからの発進が望ましいのは言うまでもない。

最後に2005年製のBTだけど、これもSV同様にチョークを引いて、セルボタンを軽く押してアクセルを僅かに開くと一発始動である。これもチョーク開度に連動してエンジン回転数が上下する。使い勝手はSV同様だけど、暖気後のアイドリングの安定度は、設定回転数が低いためか、SVの方が安心。BTは数秒に一度、一瞬アイドリングリズムが途切れる事がある。BTは大排気量ながら、2バルブヘッドで低速時においても混合ガスの流れが良い具合なのか?と想像したりする。

始動性については、新しいモデルはキャブ車でも何の心配も無いけど、古いCXは、いつもドキドキする。今日は掛かるか?という思いが常に過ぎる。ただ、街中でアイドリング+αの回転域からのアクセルオンでの爆発を感じながらのトルク感は、CXが一番力強い。BTも排気量効果で力は強いけどマイルド感が強い。SVは下の回転域ではギクシャクして心地よいとは言い難い。アイドリング近辺からのアクセルオンでの弾け具合、これはCXが最も楽しい。この弾け感というのは、回転上昇の活発さなんだろう。弾け始めると一気に回転上昇する。絶対的な速度はSV、BTの方が上だろうけど、エンジンの回ろうとする感覚はCXが一番である。

一方で、低回転ホールドでシフトアップして低回転でのトルク感を維持したまま、車速をギア比で伸ばすというのは大排気量ならではの持ち味で、BTの個性だろう。BTはエンジンは回さず、美味しい回転域を保ち、ギアポジションで速度を調整するというバイクだ。

エンジンを回して楽しいCX、SV、エンジンを回さないで楽しいBT、そういう印象。

因みに、BTは常用回転数は誰が乗っても3500rpm以下だろう。エンジンに対する負担、消耗は、四輪ファミリーカー並かもしれない。物理的には、最も長寿命かもしれない。

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