BT1100、走りこんでの印象
納車から一月ちょっと経過しました。
納車時は、小さな不具合、パーツ待ち、更には、不健全箇所が見えてしまっていたので、どうしても、気持ち的にはマイナスイメージが強かったのは事実です。
毎週乗っては、気になるところを修正し、本来あるべき個所のパーツも純正に限りませんが、取り敢えず、純正と同等の機能を確保出来る状態にして、細かい気になる点も全て修正しました。
で、懸念クリアーとなって初めて乗ったのが本日です。
で、今時点で気になるところといえば、極低回転を持続して走行した時の、かぶり気味な症状。これは、不可抗力かもしれません。ただ、それでストールすることもありますが、始動性は悪くないので、差ほど気になりません。
そうならないためには、そこそこ開けて走るのが有効な感じです。
操縦性は、サスペンション回りが完璧にOHされているような感じです。フロントサス、リアサスはストローク、ダンピングとも違和感無しで完璧です。ヘッドベアリングの動きも完璧で、低速から高速迄、実に素直な操縦性を示します。制動操作、加速操作での前後のピッチング的な挙動でも車体からガタ付き感は皆無で、ここでも整備状態が完璧な事が判ります。
エンジンレスポンス、吹け上がりもコンディションは完璧で、アメリカンのエンジンの美点がよく感じられます。マイルドなアクセルレスポンス、一回の爆発毎に距離を大きく稼ぐようなハイギヤードでパルシブな感覚が良くわかります。駆動系のフリクション、吸気系の劣化があれば、こういう挙動も感じられませんので、微妙な味が感じられるのは、NGなポイントが無い事の裏返しだと言えます。
これまで、ピッチを上げて走った時の車体中央のガタ付き感、ヘッドライトのビビりというのが車両の質感を大きく損なっていたのでしょう。そのために、ピッチを上げた時の不安感が残念感につながっていましたが、バッテリーを抑えるシュラウドトレーを自作してバッテリーの固定を完璧な状態にして、ヘッドライト光軸アジャスターとリフレクターのガタ付きを、アジャスターの修理と、リフレクターダンパーを加えることで、ヘッド回りに感じたビビり感も消えました。
そのために、荒れ気味な路面での車体からの変な音や振動も解消できています。
そのためか、このBTはそこそこのペースで走っても破綻なくスムーズに走れる事が判りました。
細かい補器類の不健全箇所を時間を掛けて修正したためか、基幹部分が整備された状態が良く判りました。
非常に乗り易く、そして一般公道レベルでは、少々では破綻しそうにない操縦性が最大の美点と言えます。
走りの質感といいましょうか、この硬質感、これはSVとかCXには無い物です。もちろん、ガンマとも違います。
このBTの最大の美点、、、、それは、低速から高速迄、走りに高い質感を持っている事です。この質感をシッカリ記憶して、その変化からメンテナンスをしっかり行えば、良い相棒になりそうです。
それにしても、適度にまろやかながら、非常に頑丈な感覚を伝える走りの質感は、相当なものです。そして、この質感というのは、エンジンが主張し過ぎると判らないものかもしれません。この質感を届けるために、敢えてアメリカンのエンジンをそのまま搭載したのかもしれません。これに乗ると、、、、足回りを強化したCXとかSVは、走りの質が非常に軽く、雑な印象です。
この質感、、、、試乗を含め、W800、CB1300SF、GSF1200に乗った時には感じなかったものです。
質感に拘りたければ、BT1100を手に入れるのは面白いかもしれません。
この質感を提供するために整備して下さったメカニックにも感謝ですね。
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