うーん、、、、
作業員に装置の運用説明を行い、装置を使った作業を任せている。
因みに、任せているのは十年以上だ。
当然、何の報告、連絡、相談も無く、その作業の完了通知を受けていたので、普通に作業が進んでいたと思っていた。
しかし、、、これ、大きな勘違いである。
因みに、その装置は自分の作業場所とは離れた場所で、日頃は見ないのだけど、先日、偶然、その装置の近くを通った時に、一寸した違和感を感じた。
その違和感、自分のイメージとは違う非常に小さな打刻音、、、、、で、内部をチェックする、、、、すると、定期交換部品が摩耗限度を遙かに超えた状態に損壊。更に、定期交換部品を支える本体側部品も激しく摩耗、本体側部品内部の本来なら恒久的な部品も摩耗損傷、更に良く見ると、定期交換部品外が摩耗損傷した箇所から漏れ出たモノによって、装置全体がダメージを受けている、、、、、
これ、何時から?って聞くと、良く見ていないらしい、、、、、
そして、取り敢えず、専用部品外の消耗品を調達して交換出来る箇所を交換してみる。
で、チェックを依頼するとOKだという。
でも、少し気になったので、自分でもチェックすると、、、取り敢えずスイッチは入るけど、装置が本来の機能を果たさない。チェックというと、機能するかどうか?なんだが、、、
それでも、一部修正している訳で、少しは機能を果たすか?ということで、その部分だけ取り外して、単独で確認すると、全く機能しない。
もしや?と思い、装置の基本的な部分の動きを確認するために、交換出来る消耗品を全て交換して、そして機能確認する。
しかし、全くといって良い程、装置は本来の役割を果たさない、、、、
そこで、装置の核の部分を取り外し、その部分の機能をチェックすると、恒久的な部品の損傷が致命的なようで、それ以外の消耗部をリフレッシュしても機能は回復しない事が判明。
そして、作業員が言う装置で処置したという製品をチェックすると、、、一見は機能しているかのように見えるけど、実は装置は全く機能していない事が判明。つまり、装置を使った工程が全て不十分だということ。
作業員に聞くと、装置に品物を入れて、スイッチを入れて自動運転後に取り出すだけで、運転中の内部確認、作業運用時における作業ルーティーンの確認、仕上がり後の品物の確認も、何となくの目視しかしていないという、、、、、
つまり、、、、装置のメンテは一切行わず、始業確認、作業確認、機能確認は全く行わず、スイッチを入れて装置を動かせば仕事が完了というスタンスで今までやって来たという。
正直、世の中にそういう判断する奴が居るということに驚きである。
最近、機械、備品、装置が立て続けに動かないんです、、、、との報告を受けたけど、聞いた瞬間に、見なくても何が原因か?というのは、言い当ててきて対応してきた。それは、一寸した異常を感じていたからだ。
更に、一寸前の話だけど、装置を運用する際に定量投入すべき作業を補助した時に、動かした瞬間に定量入ってないような気配を感じた。その気配とは、音、振動といった要素だけど、それを問い詰めると、作業員は『通常通りの作業です。』との一辺倒、、、
その後、装置運用後に投入物を回収すると、案の定、定量の2/3しか投入されておらず、作業員の計量ミスだった事がある。
このように、普通は見ただけ、聞いただけのような気配で異常は検知出来るもの。そして、異常検知すれば、即座に異常部分の保守を行うのが基本である。
異常部分の保守というのは、突発的な故障対応だが、本来は、装置、機械というのは、運用に伴い確実に消耗破損するもの。それ故に、消耗破損部分は定期交換箇所として明示されており摩耗の進行毎に保守する事で、装置を守り、機能を維持するものと認識している。
しかし、今時の作業員は、装置とは、スイッチを入れたら終わり。定期交換部品は、少々摩耗していても動いていればOK的な感覚な奴も居る。勿論、急に機能は失われないが、着実に機能が失われていく。その結果、完全に機能を失っていても気付かないようだ。
つまり、確認をしているのではなく、何となく眺めているだけなのである。
因みに、この作業員、ほぼ新入社員の時代に、大きなミスをして、その際に、その原因などは、現場を見なくても状況が見えるので、それを理由に叱ると、いきなり、胸ぐらを捕まれて反抗されたけど、結局、見なくても見えるのである。その時から、全く進歩していない。ただ、見なくても見えるという意味は、漸く判ってきたようだ、、、、
ただ、今回のエラーは結構重大なエラーである。
取り敢えず、装置の修理は調達可能なパーツは調達したけど、基幹部品は調達出来ない。
この装置の製造元、実は今存在しないのだ。
で、基幹部品を極力解体し、元の形状を予測の上で、機能を復元させる上で必要な部品を起こして、図面化した上で、機械工場に製作手配を行ったところ。
それにしても、、、、機械のメンテは知らない、、、そして、機械の運用といえば、スイッチを入れて後はしらない、、、、作業後の仕上がりのチェックも、なんだか眺めているだけで、後は知らない、、、、
正直、参るなぁ、、、、
前々から、作業の際には注意を張り巡らせ、異常を検知し、大事に至る前に対応せよ。そして、自分の担当する作業では、作業ミスによる事が絶対無いように、後工程、顧客に迷惑を掛けないように、自分の仕事は完璧と言えるように行動せよと言っていたのだが、ふて腐れて、面倒臭い、怠い、早く終わらないかな、、、という風にして過ごした時間もあるという。
もう少し、自分の役割を考えて、自分が原因でエラーにならないように配慮した意識を持って貰いたいものである。
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