人がやらない事をやる!
今年、ノーベル賞を受賞した大隅先生の言葉。次元が違うけど、自身も同じ考えである。
人と同じ事をしても発見は無い。やはり、未知を発見する喜びというのが何よりも楽しい。
ただ、こういう独創性、オリジナリティを重視する方向性というのは、どちらかというと中高年世代以上に多いように思う。
逆に、40歳未満世代というのは、世代として別の方向性を感じる事が多い。勿論、若年世代にも発明家的な人は数多くいるけど、世代トータルの印象としては発明、発見志向とは異なる印象が強い。
STAP細胞で話題になった方を含め、過去の知識、情報の利用、流用、運用に長けている印象が強い。まぁ、世代別の指導要綱の影響もあるかもしれないけど、発明、発見よりも、利用、流用という方向性を強く感じる。
実際、今の三十代は、今の五十代以上より優秀で、その根拠は、時代が進んだ分、検索して得る事が出来る情報が多いとの話だけど、チョット違和感を感じるのが正直なところ。
過去の知識を検索して利用するのは大事だけど、知識を利用して進める世界には、先の先生のような発見の喜びに出会す可能性は少ないように思う。因みに、新しい発見と称される現象というのは、根元的な法則の上に存在していた未知の現象であり、発見するには、その世界の基本的な理解と知識が必須だと考えているけど、結果OKで検索、流用ばかりする人の中には、そういう基本的な理解と知識を疎かにしている人が少なく無いのが現実である。基本的な理解というのは、見える現象に頷いたり、聞いたりして頷くだけとは違うのである。基本的な理解というのは、その理解の先に、どんな現象が拡がっているか?を自分で言い当てる事が最低限出来る必要があるが、結構、表面的に理解しているつもりという状態が多いように見える。
プロセスを省いて検索結果で納得OK!という進め方では、恐らく新しい発見に辿り着くのは難しいのではないだろうか?検索というのは、これから行おうとしている事が、過去に誰も行っていない事を確かめるために行うのが正解のように思う。
自分が特許技術を生み出す時、発想が以前に行われていない事を見付けるために検索は良く使うけど、誰かやっている事を利用して、、、と言う事は有り得ない。誰かやっているから利用する、、、こういう考えも否定はしないが、それは、同じ尺度で比較出来ない別の価値観である。
| 固定リンク
コメント