質感の理由は?
先日の記事では、BTの独特な質感、凝縮感を述べてみたけど、その理由は何処にある?というのを考えてみた。
経験上、似ていると思ったのは、BMWのK1、ドカの400SSだ。国産車には、回想する範囲では思い当たるモデルは浮かばない。21世紀のリッターSS、メガクルーザーと言われているモデル、例えばZZ-RのD型とか、初代ハヤブサでも感じた事はない。
新車、中古車で言えば、試乗車としてW800、CB1300SF等にも乗ったけど、それらにも感じない。
では、この違いは何から来ている?と言う事を考えてみる。
輸入車ならでは、、、ということでもない。BT自体、構成パーツの多くは国産車と共通部品だ。パーツ自体の特性の違いでも無い。
ならば?
で、ふと思ったのは、車体を構成するパーツの重量比率、それと車体の構成の違いが影響しているのか?という事。共通は、ウエイトで多くの割合をエンジンが占める。そして、フレームの役割は、エンジンを核としてその他のパーツを接続するためのもの。フレームにエンジンを搭載するというスタイルではなく、エンジンにパーツを取り付けるためにフレームが存在するといスタイル。
最もマスを感じるモノにダイレクトに乗っかっているという印象で、大きなマスの動きをダイレクトに感じるというのがそういう印象に繋がっているようにも受け取れる。
そして、各部の可動部(ヘッド、ピポット)の存在が非常に近いところにある感覚。それ故に、可動部より先の動きだけが身体に伝わるかの様子である。
国産車の多くにある、兎に角、軽く!というスタイルの様子とは違う。重量は存在するけど、重量が一箇所に集中しているという印象。軽くはないけど、重量が一箇所に集中しているので、操作に重さを感じないのである。こういう作り方が独特なのかもしれない。
可動部分の動きも遠くで動いているような感じとは異なり、自分の近くに可動の軸が存在し、自分中心にハンドル周り、リアサス周りが動いているような感覚である。可動部の起点、重心が非常に近いところにあるような感覚である。
パーツ自体ではなく、パーツの纏め方、、、、これが、独特な乗り味というは、走りの質感を生み出しているように見える。
同じVツインでも、CX、SVでは感じられない凝縮感である。
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