« 餅は餅屋、、、 | トップページ | C-HR »

2016年11月 2日 (水)

ゴム硬度計

一寸、疑問が有ったので、測定してみた。
それは、単車のゴムのコンパウンドについて二輪業界の方から聞いた話について。最近のタイヤは、トレッドパターンが昔のままでもゴムのコンパウンドは昔のハイグリップ並という話を聞いて驚いていたのだが、、、先週末、CXで峠で遊んでいた時に、割と簡単にリアがブレークしてスライドアウトした一方で、同じ時にBTで同じように走ると、リアのブレークの気配さえ感じられない、、、、

で、ホントに今の実用タイヤは、所謂、ハイグリップタイヤと同じ様なゴムコンパウンドを使っているの?って疑問が頭を過ぎったからだ。

そもそも、用途別にタイヤがラインナップされているので、コンパウンド自体が全部同じという話には、少なからず疑問を持っていたのだが、コスト的にそんな話もあるのかな?と思ったりしていた。ただ、耐久性重視のスタンダードタイヤと、グリップ重視のスポーツタイヤが同じコンパウンドの筈は無い、、、と、心の底では、そう思っていたのだが、先日のBTとCXで走った時のグリップ限界の違いから、確かめてみようと思ったのが発端だ。

仕事柄、ゴムを元素分析する事も、ゴム硬度を計測することも可能。まぁ、元素分析となると大事だけど、ゴム硬度計測なら簡単に出来る。

で、測定してみた。

タイヤの新品時からの経過時間は全く同じもので、バイアスタイヤで一方はハイグリップタイヤ、一方はスタンダードタイヤである。因みに、硬度計測でタイヤ圧は殆ど影響を受けないけど、念のためエア圧を揃えて計測してみた。

すると、、、、ゴムの硬度、同じメーカーで、ブランドが違うと、、、、ゴム硬度は全然違います。生産管理上、コンパウンドは同じという風に聞いた話とは、違うみたい。少なくとも、グリップに影響する硬度は全く違う。

因みに、計測したタイヤは、TT100、K300GP、TT900GP、K527だけど、面白い事に全て違います。
更に面白いのは、自転車用のタイヤもブランドによって同じメーカーでもゴム硬度が違います。そして、ブランドが同じであれば、経過年数による硬度差は思ったより小さい事も判りました。

聞いた話とか、噂とか、いろいろありますが、実際に計測すると、いろんな話の真偽が見えてきます。結構、面白いです。
仕事柄、計測装置、分析装置が自由に使えるので、結構愉快です。
ただ、実用重視の固いタイヤでも、タイヤのコンパウンドをしっかり路面に押さえつけるようなトラクションを掛ければ、それなりにグリップします。乗り方次第なのは言うまでもありません。

|

« 餅は餅屋、、、 | トップページ | C-HR »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゴム硬度計:

« 餅は餅屋、、、 | トップページ | C-HR »