HONDA
改めてホンダのレーシングマシンを見ると驚かされる事が一杯である。
国内4メーカーが存在するが、恐らくホンダだけは別の価値観で開発を進めているように見える。ホンダ以外の3メーカーは、兎に角、勝ちに拘っているように見えるけど、ホンダは勝つ事は結果であり、目的ではないように見える。勝つための新たな価値観を見出す事が目的なのかもしれない。
大昔のGPシーンでは2ストローク全盛の時代に、4ストロークマルチシリンダーで挑み続け、GP500でも水冷2ストロークエンジンに対して、楕円ピストン32バルブのNRで挑む。同じ2ストロークの土俵に上がっても、勝つためのスタンダードといえるようなロータリーバルブ吸気のスクエア4気筒ではなく、ピストンリードバルブのV3のNSだったり、パワーを求める上で4気筒化するにしても、スクエア4の発展型のような2軸のV4ではなく1軸のV4のNSRだったりする。
爆発の仕方において、スクリーマーとかビッグバンとか、そういう価値観を持ち込んだのもホンダだ。ビッグバンエンジンを持ち込んだのは1992年のNSRからだ。
GPとは異なるけど、トルクリミッターなるものを持ち込んだのもVF時代のホンダのTT-F1レーサーからである。
現代のGPシーンでもMotoGP元年にV5で振動を消してハイパワーを実現したRC211Vは記憶に新しい。
そんなホンダの最新のGPマシンであるRC213V、来期からは新たなビッグバンエンジン?なんて噂が飛び交っている。
ホンダがやる事だ。今度はどんな驚きをもたらせるのだろうか?今から楽しみである。
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