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2016年12月23日 (金)

ライディング自由度の確保

ビギナーが怖がらなくても済むライディングについて、記事をアップしたけど、それは、タイミング良く操作するという事に尽きる。行うべき操作を、行える時に速やかに行う事が重要ということ。そして、重要なのは、操作を行う前に見た情報から、次にどうすれば安全に走れるか?というのを組み立てる事。その組み立てたプランをタイミング良く実践出来れば恐くないのである。

さて、以前にも記事にしたライディングスキルを高める事=経験を積む事だけど、経験を積む事で何が変わるか?というと、操作を行う前に見た情報から、何通りものプランを作れるようになるということ。色々なパターンを思い浮かべる事が出来る事だ。
因みに、何故に色々なパターンが生まれるか?つまり、走りの組み立てに自由度が生まれるか?というのは、行うべき操作というのは、瞬間毎に車体をどんな状態にするか?という段階で、状態を作り出す方法に選択肢が沢山選べるからに他ならない。姿勢を作り出すのに、色々な方法で、速やかに行える、、、、そういった目的に応じた操作を、色々な方法で手早く行える事が、走りの自由度を高める事に繋がるのである。

これこそが、経験の成せる技といえる。減速一つでも効率よく速やかに目的の速度にする事であったり、必要な減速状態を見誤ることなく正確に弾き出す事であったりするのだ。読みが正確で、素早く実践出来るので、余裕が生まれ、繋ぎの瞬間に色々な選択肢が生まれるのである。これが重要なのだ。

まぁ、操作によって行うのは、自分の身体を含めた車体の状態を、瞬間毎に適切な状態に変化させるというのが基本である。状態というのは、一言で言えば姿勢ということになる。姿勢というのは、単なるバンクの状態とかではなく、車体にかかる加速度、車体と路面の間の動力の関係といったもの全ての事である。次の瞬間に移行するのに最も適切な状態を作り出せているか?が鍵である。状態の移行がスムーズに行える事が連続的になっているほど、滑らかに見えるというモノである。
高度で難易度の高い技を使う必然は無い。一寸した動作でも非常に滑らかに行えるかどうかが鍵と言える。これこそが、日常の取り扱いでも、キラッと光るスムーズさを醸し出せるかどうか?ということ。一寸した動作でも上手い人というのは、そういうモノがにじみ出るのである。全力で走らずとも、経験値が豊かどうか?というのは、そういう所で見えるのだ。

日頃から、見ただけで判るという話をするのは、こういう事なのである。

フォームというのは、そういうスムーズさを生み出すのに無駄のない状態の事。フォームには意味があるのである。フォームありきでは、このスムーズさは生まれない。よかれと思うフォームが、その瞬間に不適切であれば、それは不格好で不気味と言う事になる。
それ故に、身振り手真似で、こんな感じに乗れば良いという人の意見が信用出来ないということである。瞬間に応じたフォームというのは、その前後の流れの中で生まれるモノなのだ。

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