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2016年12月 1日 (木)

客観的な優劣判断

 二輪のテクノロジーで良否判断を客観的に行うのに最適な材料は何か?

 それは、、、メインサイトの『AnotherWorld』ページにも記載したけど、発表された後にそれがジャンルに於いて不可欠な存在となるか否かという事だろう。不可欠な存在というと、メーカーの垣根を越えて多くの追随者を生むか否かで判断するのが最も適切だ。
優れた技術の場合、多くの追随者を生む、、、優れた技術かどうか?を判断するのは、多くの追随者を生んだか否かで判断すれば良い。
 これに該当する技術は、油圧ディスクブレーキ、リンク式サスペンション、ラジアルタイヤ、統合的な電子制御システムといった技術が該当するだろう。

 完全に追随者で全てを変えたとまでは言えない存在もある。最高とは言えないが、その世界で一つのトレンドというか、選択肢を形成し、一つの勢力を築いたモノがある。そういった技術も或る意味では優れた技術と言えるだろう。ただ、完全に追随者で一色に変わらなかったという点では、前述の技術程の影響力は無い。また、持続的に世界のスタンダードとして定着しなかった事を考えれば、他の選択肢を否定する迄に到らなかったり、或いは、時代毎のルール、レギュレーション上を利用した限定的な効果に留まっていたからと言える。周辺環境の変化によって、メリットが見出されなくなり衰退する場合もあり得る訳である。
 これは非常に多く、並列四気筒エンジン、V4エンジン、油冷エンジン、5バルブエンジン、2ストロークエンジン、アルミフレーム、ツインチューブフレーム、ケージ状フレーム(トレリスフレーム、トラスフレーム)、ピポットレスフレーム、モノコックフレーム、倒立フォーク、片持ち式スイングアーム、ベルトドライブ、EFI、ABS、TCS等々の個別の電子制御技術等々だ。これらは、ジャンルにおいて一つの勢力を気付いたり、時代を席巻した実績を持っているのが特徴だ。

 逆に、設計者自体は非常に苦労したのだろうけど、一代限りで途絶えるような技術もある。先進性があるのかもしれないが、必ずしも、そういった選択が必要とは言えないような存在、、、それについては、少なくとも発表された時点では際物だったと言わざるを得ない。まぁ、時代が進めば主流となりうる可能性を秘めている場合が多い。発想の段階で、時代が追い付いていない場合が該当する。
 思い付くのは、押し引き逆構造のリアサス、ロータリーダンパー、Lレバー型スイングアームといったリアサス周りに多いように見える。

 このように分別すれば、優れた技術というのは、多くの追随者を生んでいるか否か?で判断するのが最も適切だと言える。

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