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2016年12月21日 (水)

レストア職人

整備とセッティングの違いを記事にしたけど、同様に、整備とレストアというと、これまた別物と言って良い。
整備というと、調子を崩したものの調子を取り戻すのだけど、原則としては、100%の状態を新車時の状態として、不良箇所を修正すること。そして、修正の方法は?というと、調整~消耗部品の交換というところだ。
調整の範囲は整備で全てをカバー可能だけど、消耗部品の交換という面では、交換可能な補修部品の供給というのが大前提であり、部品供給が絶たれた状態では整備の及ぶ範囲でないと言う事になる。
整備可能という前提には、損傷パーツの代替部品の入手が可能という事になる。
つまり、モノによっては整備不可能というモノも有り得るのである。

しかし、世の中には物凄く古いモノを生き返らせるレストアを手掛ける職人も居る。

レストアというと、損傷箇所の代替部品自体が存在しない方が多い場合がある。そんな場合、必要なのは何か?というと、自由な発想、創造力、工作力と言う事になる。その力を駆使する事によって、機能を回復させるために必要なモノは何か?それは、何で代用スル事が出来るか?或いは、それを何で作り出す事が出来るか?を、考えて、それを具現化する事で、モノを生き返らせるのである。

二輪車整備の世界を見ると、整備という土台の上に、二つの方向に分かれている事が多い。一つは、このようなレストア職人系、もう一つは、単車を機材としてセットアップする事が出来るテストライダー系である。この二つの系統を両立した存在というのは、未だかつて出会ったことがない。まぁ、一方は文化系、一方は体育会系のようで、チョット毛色が違うから仕方ないかも知れない。

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