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2016年12月26日 (月)

材料の知識

案外忘れがちなモノ。
それは、材料、材質に関する知見だ。
日本では興味深い事に、機械屋さんっていうのは、化学がかなり苦手である。
機械屋さんは金属は一見得意に見えて、非鉄金属についても、かなり苦手である。
ザックリ言えば、機械イジリが好きな人というのは、樹脂材料、ゴム材料、非鉄材料で非鉄金属、合金、セラミック等々の知識は、実は相当に乏しい事が多い。
学問的に学んだ人の場合は、他の分野も分野なりの深さがあって、知見を身に付けるのは簡単ではない事を知っている人が殆どだけど、学問的ではなく、趣味的、或いは、体験的に学んだ人の場合、他分野の知識に対して、結構舐めた人が少なく無い。

そうなると、、、稀に重大なミスを引き起こすことがある。その原因は、無知による過信が原因であり、ミスというより、為るべくして為るという質かもしれない。

機械整備では不要かもしれないが、機械設計等では、このような材料の知識は不可欠で、材料特性を理解したデザインがとても重要である。そして、このような材料の知識があれば、何が良くて、何が有り得ないか、、、そういったモノを見抜く力として活用出来るモノ。

材料っていうのは、結構、奥が深いのである。非鉄金属等では、凝固の過程で、どの部分が緻密で、どの部分が緻密でないか、、、、そんなことも当然の知識として備わるけど、それが無ければ、同じ材料で、違う部位を差して、こちらが凄い材料!なんて言う人も稀に居たりする。部位が違うから当然なんだが、、、、と失笑を喰らう場合だって有り得るのだ。

自身、素人整備を行うことが多いけど、多少は材料の知識を持っているためか、整備中に気付く色んな事が事故防止に役立っているし、欠品パーツの代用、製作では、こういう知識が役に立つ。

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