サスペンションセッティングについて
メインサイトに長々と記載しているので、こちらは軽く、、、
単車のカスタムといえば、最近は旧車に90年代以降の足周りスワップというのが一種の定番。
見た目が目的ならOKだけど、それ以外の面で、費用対効果から見れば今一。
旧車重量車に中型レプリカの足周り、正立フォークの倒立化、高剛性スイングアームの装着、スイングアームの垂れ角変更というのがナンセンス。
そして、お任せカスタムで、使えるパーツを付けるというのが今一。
基本、ノーマルセッティングというのは万能解といえる。モデルのキャラに応じた使われ方ならば、誰が何処でも、どの様に乗っても破綻が無いということ。万能解を崩すというのは、特化した状況で特化した乗り方に限定すれば、その場面における最適解は得られるが、それ以外ではネガな要素が顔を出す可能性があるということ。
それを承知で行うのが特化した状況におけるセッティングというもの。
そして、サスペンションセッティングといえば、『強化』ということば、様々なレートを高めるパターンが多いけど、個人的には、スプリングレート、ダンパーレート、高剛性化が必ずしも最適とは考えていない。それ故に、使途が大きく変わらない限りにおいて、その目的のパーツ交換で、高性能モデルのパーツに交換するというのも殆ど考えられないというのが持論。パーツを交換して危惧するのが、やはり剛性の変化による、全体としてのバランスの変化、その変化に対応する調整というのが手間を掛けて元を上回れるか?という点で確信が持てないからだ。
基本は、ジオメトリーを守り、そして自分の走行エリア、走行パターンにおいて足周りの稼働領域をフルに使えるようにしつつ、決してストローク端に当てない状態を作り出す事。走行環境の小刻みな変動を伝えるのではなく、走行環境に応じた車体操作に適した状態を維持できるような状態を保たせるにするのがベスト。路面状況の変動は吸収しつつ、その状態における制動、旋回、加速操作に適切な姿勢を保つように作るという意味である。
走り方においてストローク領域を目一杯使えるように、極力しなやかで柔らかい足周りが理想。状況に応じた初期動作を得るための油面調整、姿勢変化を穏やかに、更に、変化した姿勢を望む範囲で保つ事を可能とするような粘度の選定が基本である。基本は、動かせる範囲でしっかり動かす。そして、外乱を動かせる範囲に確実に収めるというのが基本である。その答えは、やはり乗り手、乗る場所、乗り方次第である。
自身、スタートはノーマルの整備された状態が基準。そこからスタート。それ故に、交換された足周り、それも時代やカテゴリーを越えた車両から移植されたようなモノや、そういう行為はどうも信用しきれないのが正直なところ。
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