単車のOHの目安は?
自動車と言えば、二輪、四輪、、、基本は累積使用量、つまり走行距離に応じてトラブル、故障が発生する。
基本、四輪と二輪を比較すれば、耐久性については四輪の方が二輪よりも優れている印象が強い。四輪のトラブルのイメージは、普通にオイル交換、車検整備を受けていれば、4万キロ程度は何も起こらない。その後、センサー系統の故障がチラホラ表れるパターン。基幹系統、制御系統の根幹に問題が発生するというのは、10万キロの声を聞く頃だ。
機関系統で、その段階で交換すべきは?というと、タイミングベルト周り、カムチェーン周り、ピストンリング辺りだろうか・
一方、二輪はどうか?というと、機関系統は、大凡四輪の半分程度のキロ数が目安。
まぁ、エンジンの常用回転数が二倍になれば、距離数が半分でも累積回転数は同じだけになる。マルチエンジン、小排気量エンジンなら仕方ないだろう。更に、ザックリ大雑把に言えば、2ストロークエンジンの場合は、更に1/2~2/3程度でOHのタイミングの目安と言って良いだろう。
四輪車(常用回転数が4000rpm以下)なら、100,000kmでOHを検討。
これと同等の二輪車は、常用回転数の低いモデル、中大型のアメリカン、クルーザーモデル、シングル、ツインモデルが同等と言って良い。
しかし、高回転型のマルチエンジン車、中小排気量のモデルで常用回転数が8000rpm以上のモデル、SS、レプリカ、ネイキッドモデルでは、50,000~60,000kmがOHを検討すべき時期だ。
更に、2スト車の場合は、全開率の低い350cc以上のモデルなら30,000~40,000kmが目安、全開率の高い250cc以下のモデルなら20,000~30,000kmが目安となる。
電気系統、制御系統のトラブルも累積稼働回数に応じてトラブル率が高くなると考えて良い。
更に、走りに振ったモデルで、走る時が常に全開に近い走行で使われる場合、OHを検討すべき時期は更に短くなるのは当然である。特に、高回転型の中型マルチ、250ccの2ストロークレプリカモデルは、前述の目安の半分程度の距離でOHが必要となりうる場合もある。
ただ、単車の場合、四輪のような耐久消費財的な使われ方よりも趣味的な使われ方が為される。その場合、走行距離は思った程伸びない事が多い。年間走行距離が5,000kmに満たない場合もある。
これから単車を購入する場合、自身の年間走行キロ数を考慮し、OHで出費を伴うところまで、どれだけの走行可能距離があるか?というのは、一つの選ぶ際のポイントとなる。
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