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2016年12月16日 (金)

似て非なるのでは?

個人的には、一見、メカニズム的に似ていても、車格的に似ていても、生まれた時代が20年、30年ちがうと、それは別物、、、そう考えている。
四輪の世界ならNA型ロードスターとND型ロードスター、似てると言えば似ているけど、全く別物だと考えている。まぁ、四輪の場合は厳しい安全基準への適合等があるから当然と言えば当然だが、そうでない二輪の世界でも基本は別物だと考えている。

NA型ロードスターにユーザーレベルがモディファイを加えてND型を凌ぐモノになるか?というと、一部の個性では華やかになるかもしれないが、完成度等を考えれば、それは不可能だと考えている。
同様に、二輪でも然りである。

二輪でロードスター的なモノといえば、ゼファー辺りが思い付く。ゼファーといえば、400はFXの復刻、750はZ2、1100はZ1の復刻的なイメージで、エンジン自体は400は?といえば、殆ど同系のエンジンにも見えるし、750もZ2時代のザッパーのエンジン系統だ。しかし、それでも1970年代のZ系と1990年代以降のゼファーの間には大きな違いがある。まぁ、この二系統の場合、設計段階のコンセプト自体が違うので、Zに手を加えてゼファーにする事が出来るか?というと、かなり難しいのでは?というのが正直な感想である。過去に聞いた話の中では、ゼファーはZと全く同じだから差は無いという話を聞いた事もあるけど、見た目、材質的には確かに似ているかもしれないが、乗り越える事が難しい壁があるように思う。

やはり、時代毎に使える設計技術の差、設計思想の違いというのは、仕様名目の型式、材質が同じであっても明確な違いとして存在する、、、、個人的には、そのように考えている。

まぁ、1980年代に数多くの単車を乗り換えてきた者の感覚としては、モデルが一つ新しくなっただけで、文言だけのスペックが似たようなモノであっても、乗り越える事の出来ない壁を感じる事が幾度と無くあったというのも理由だ。

Z系ならFX、Z-GP、GPzと乗り較べると、これ全く別物という感想である。当然、その後のゼファーも全く違う。特に、各モデルがバリバリのニューモデルとして登場していた時期をリアルタイムで過ごしてきた自分としては、カスタムや改造で時代を超えるのは簡単では無いという印象である。

まぁ、ゼファーもFXも全て旧車という括りで見る今の人からみれば、どっちも同じという評価を下すのは判らないではないが、リアルタイムで過ごしたモノでなければ判らない部分がある。それは、それらの時代が、マーケットの中で何処を狙っていたのか?という部分。モデルを生み出す上で使える技術の違いも大きいけど、一番大きいのは、マーケットの中での立ち位置、つまり、設計者の意志の違いが最も大きいのである。この意志の違いを汲まないと、やはり、時代を超えて同じベクトル上で上回る事は難しいように思う。

まぁ、こういう話は時代を知った人でないと通じないのも確かだ。

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