形の前にタイミング、、、、
先日、ツーリングに出掛け、超タイトな落ち葉の絨毯のような下りのワインディングを走って、後続車が来るのを暫く待っていた。
そこで印象的なのは、皆さん、身体が硬直して見るからにこわばった状態で下りてくる。
そんな状況に対して、稀に意見を言ってくる人が居る。
今回は、下り坂は背中を丸めて、顎を引いて、そんな姿勢で乗れば良い的な、、、
ただ、そういう話は、恐らく、当人が聞いても全く理解出来ないし、何の約にも立たない。
そういう路面コンディションの悪い下り坂等で、こんな風に運転すれば良い的なポーズで示す人も少なく無いけど、そういうポーズで示されても、基本、何の意味も無いのである。
大事なのは、何か、、、、へんてこりんな姿勢が生まれる元凶を指摘することだ。
元凶的な部分が残っていれば、どんなにポーズを決めても何も変わらない。こわばった印象とういうのは何も取れないのである。
今回の場合に限定すれば、何故にこわばってブレーキを掛ける必要があるか?というと、ブレーキをリスキーな場所で掛けざるを得ない状況迄行っているために過ぎないのである。
スリッピーな路面では、誰が制動しても同じ。大事なのは、そういう路面の中で安心して制動出来るのは、何処から何処までか?を考えること。曲がった道が永遠に曲がっている訳ではない。曲がる手前で減速可能な区間が確実にあるのだ。車体が寝ていない立った状態の区間、そこなら減速しても怖くないのである。そこで、極端くらいに減速していれば、不安定な場所で減速する必要は無いのである。
つまり、制動のタイミングが狂っているのである。単車で走る上で大事なのは、タイミングに応じた操作である。制動すべき時に制動すれば、そうでない時は制動不要である。制動不要だから、フロントフリーで重心が前のめりになっていないのである。ずっと制動するから前のめりで硬直するだけである。
何時、どの程度というタイミング、これを守るのが何より大事である。ポーズなんて、どうでも良いのだ。形だけ、それっぽくしても、その状態で行うべき操作が行われないと、本質は変わらない。
ライディングの基本、何時何処で何をするか?をずらさないこと。道を見た瞬間に、その区間毎に行うべき操作を丁寧に行うこと。タイミングを狂わさない事が何より大事。姿勢とか、ポーズって言うのは、そういうタイミングを狂わさずに操作しようとすれば、自然と収束して形作られるのである。
こういう話をするだけで、、、、コイツ、走れる奴か?というのが見えてくる。
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