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2017年1月11日 (水)

圧縮比によるフィールの違い

毎週末、Vツイン三台を乗り較べて遊んでいる。排気量はBTが最大、その分、トルクの絶対値もBTが最大だけど、一回毎の爆発によるトルクの立ち上がりの強さは、CX>>SV>BTという順である。排気量的に大きく無いCXの方がBTよりも一回の爆発の加速度を強く感じるのである。また、SVとBTの比較では、低速域はBTのトルクの立ち上がりを感じるけど、中速域以上ではSVのトルクの立ち上がりの方が明確である。

この違いは何か?

因みに、どのVツインも似たようなボア・ストローク比で基本はショートストロークエンジンだ。エンジンの味付けとしては、CXとBTが中低速向け、SVが中高速向け、圧縮比はCX、SVが高めでBTは低めという傾向だ。

因みに、エンジンブレーキの強烈さは、SV、CXが遙かに強烈な癖を示す。BTは大排気量ながらエンブレの癖は殆ど気にならないのは以外である。

これ、BTは大排気量ながら低圧縮比エンジンであり、エンブレは甘く、パルスを感じる低速域の爆発毎のトルクの立ち上がりもマイルドという性格に到っているのだ。

SVは高圧縮比型ながら高回転型であり、中低速ではギクシャクするけど、トルクの絶対値が小さく爆発毎のトルクの立ち上がりもマイルドなのである。ただ、高回転維持で走るとエンブレが強烈な癖を出すのだが、これは高圧縮比エンジンならではの特徴だろう。

そして、CXは、高圧縮比の中低速型で、中低速での爆発毎のトルクの立ち上がりが明確なのだ。特にCX改では1割程ローギヤードにしているので、トルクの絶対値自体が駆動に対して十分故に、そのトルクの立ち上がり加速度が強烈に感じる。実際、運転すると硬質で明確な爆発パルスを感じる。これが最高に楽しいのだ。ただ、中低速から高速に掛けてエンブレは強烈。結構、振られるのである。

結果的に、エンジンの爆発トルクの明確さというのは、圧縮比がかなり体感に大きな影響を与えているのを再確認。こういうエンジン、結構少ない。走行に必要なトルクの絶対値が一回の爆発で出てくるような単気筒、ツインならではの特徴だけど、そのキャラが際立つのは、低回転型高圧縮比のエンジンということかもしれない。

CXに乗ると、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、、、、と明確な爆発トルクを発生して走るけど、この感覚、SVでもBTでも味わえない。

BTでは、ドォゥ、ドォゥ、ドォゥ、ドォゥ、ドォゥ、、、、という感じで音がマイルド、SVではダカッ、ダカッ、ダカッ、ダカッ、、、、という感じで、低速域はエンジンが苦しげでトルクが出切っていない感じだ。

因みに、一回の爆発での発生トルクが小さなエンジンでは、爆発毎のトルクの立ち上がりは抵抗に負けた感じ。これは、マルチもしかり、小排気量のツイン、シングルも然りである。

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