バッテリー内部抵抗の計測
新品ながら2.5ヶ月で死んだデルコのバッテリーDT14B-4、周波数を変えながらパルスを与えて電極クリーニングを試行錯誤しています。基本は、低圧でのパルス通電、電解液の洗浄だけです。
処置開始1.5ヶ月経過時点では、内部抵抗が当初の85mΩからスタートしましたが、遂に14mΩ迄回復しました。内部の電解液も定期的に濾過洗浄していますが、かなり綺麗になってきました。
多分、日常使用には問題無いレベルになってきたと思います。
このバッテリー、最終販売元の意見では、新品でも不良品との事で、可能性として鉛の品質が悪いとか、そういう話だったのですが、成分的、物理的な欠陥であれば再生出来ない筈なので、それを確かめるために酸化物を取り除くという再生処置を行っています。使用に伴う経時変化が原因なら、再生可能なので、仮に再生可能だとすれば、その辺の聞いた理屈の真偽を解く手がかりになると思います。
再生不能だとすれば、物理的な損傷が原因と考えられて納得なんですが、再生可能となれば、原因は経時的な化学変化が原因なように思います。因みに、物理損傷が原因ならば、バッテリーを抑えるパーツが欠品だった事による走行振動による電極のダメージが原因とも考えられ、それなら車体側の不良が原因と言えたのですが、少なくとも再生可能ということは、電極構造自体は健全と考えられるので、その線は消えた感じです。
現時点では、一週間放置後もCCA、内部抵抗の劣化は極僅かです。内部抵抗が10mΩを切る迄使ってみようと思います。
結構、面白いですね。ダメ判定なモノが生き返るのは、、、。
後は、再生したモノが、前回と同じ期間で内部抵抗が異常増大する等で使えなくなれば、未知の初期不良と考えられますが、前回以上の時間使う事が出来れば、長期在庫等の在庫管理上の問題と言う事が考えられます。
このバッテリーに関しては、推論、経験論を元に、指摘を受けましたが、その可能性を徹底的に調べてみようと思います。少なくとも、今後半年は、再生可否、再生後のライフ計測、最終的には、内部分解による各部のチェック迄行う予定です。自身は、推論や経験論という曖昧な話しでモノは判断しません。全てを調べる予定です。
因みに、後から自分で買ってきたGSユアサのバッテリーは1ヶ月半経過でも非常に元気です。まぁ、当然ですね。
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