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2017年2月 1日 (水)

自転車のプロショップとは?

自転車、単車といった乗り物、キッチリ整備されているのは当然として、それが使い易いかどうか?という部分では、それが使い手にフィットしているかどうか?セッティングされているかどうか?が、とても重要な乗り物である。

特に、自転車は単車以上に繊細かつシビアで重要な部分が多い。

自転車では、路面から受ける外乱のまとめ方だけでなく、限られたヒューマンパワーを推進力に変えるためのインターフェースを組み立てる部分がとても重要である。

乗り心地、操縦性、快適性だけの追求ではなく、色んな漕ぎ方に対応したポジションが取れるか?その状況によって無駄なく動力を伝える事ができるようなポジションが取れるか?といった部分を満たす作業が必要であり、その作業における調整の精度では、ミリ単位の調整が要求される。

自転車の場合、そのような作業は機械整備に関する必要なスキルレベルの敷居は低いために、ユーザーが自由に行えるのが強みではあるが、僅かな調整の影響をしっかり把握した上で行わないと良い状態を得る事は非常に困難である。機械的なスキルのハードルが低くても、変更が及ぼす影響を乗り手が如何に感じるか?という部分では、乗り手が変化を感じ取るための経験値が多く求められる。この経験値を得るというのは、非常にハードルが高いといえる。

自転車屋さんにおいて、プロショップといえるかどうか?の判断基準は、単なる機械整備が出来るかどうか?ではなく、乗り手の経験、スキルレベルに応じて、押しつけでない使い易い状態を提供する能力があるかどうか?に掛かっている。更に、この状態を乗り手の成長に併せて変化させてくれるかどうか?に掛かっている。

自称プロショップで、この機材は、こういう風に使うべきである。という押し付けて仕舞いがちだけど、こういう押し付け気味であれば、それはプロショップとは言えないかもしれない。

プロショップとは、ユーザーに会わせた変更を行って、ユーザーにとってのその時点でのベストセッティングを提供してくれて、ユーザーの進化に併せて、セッティングを成長させてくれるようなショップ、、、、そういうショップが該当するように思う。

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