地力的な差は僅か、、、
運動能力というよりも、身体要素の基本機能の面について。
稀に、運動もしないような人で、妙に自信過剰なオッサンが居る。大した運動もしてないのに、人より骨が強い筈!人より心臓が強い筈!、、、、という、妙に自信を持つ人、少なくない。根拠は、不明だけど、多くは友人に言われた!とか、怪我して医者に言われた!という話だけど、正直、失笑モノである。
仮にそうであるとしても、その差は僅かである。
そんな個体差が在ったとしても、平均値の数%以内の差である事が殆ど。特に、成長期の過ぎ去ったオッサンでは、その差は更に少ない。どんなモノでも個体にバラツキはあるけど、統計的な考え方で分布を考えると、80%は殆ど同じと考えて良い。
しかし、、、そういう統計的な考え方がイメージ出来ない人は、人に言われたから、俺は特別な人!と勘違いする人も稀にいる。分布がブロードな正規分布に従っているとしても、能力や地力が、明確に平均値からずば抜けているような人、仮に偏差値でいうと70以上なんかの場合、2.3%未満、偏差値60以上でも15%程度だ。偏差値60というと、かなり能力が図抜ける事なるけど、偏差値40~60で標本の70%弱を占めるのだ。因みに、偏差値60程度では、地力的なスケールで、その違いは体感出来るようなモノではない。
仮に治癒力という面で見たとしても、偏差値60程度で怪我からの治癒時間が半減には到らない。
個体の能力差、地力差は誤差みたいなもの。地力による差ではなく、訓練、習慣による差が殆どであり、訓練、習慣によっては、能力に数倍以上の差が生まれる事はある。逆に、何にもしていないのに、人の数倍も地力が優れる、、、、そういう事は有り得ない。
でも、稀に、そう信じている人も居たりする、、、、完全に、常識、勉強、知識不足と言わざるを得ない。逆に言えば、その分、訓練や習慣が無い訳で、逆に言えば、並以下の可能性も否定出来ない。
生きている時間が長い状態で、個体に生まれる差というのは、持続して来た時間の差、経験の差、訓練の差、、、、これに尽きる。
車の運転の上手い、下手は、運転時間の長さ、単車の扱いといえば、連続した乗車時間の長さ、年数の長さ、自転車なら練習してきた時間と距離、スポーツ類ならトレーニングした時間、、、、これに尽きる。地力によって生まれる差は、後天的な積み重ねで生まれる差に対して見れば、誤差みたいなモノ。
学問の世界では、努力は天才に勝る、、、なんて言葉があるけど、地力の面で言えば、訓練は地力に勝るということ。
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