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2017年2月 4日 (土)

トランプ大統領、始動!

政権発足後、内外からバッシングのニュースが流れている。ニュースによると支持率が半数を切ったとか、不支持率が過半数を超えたとか、そういう報道。
でも、支持率は半数を切っても40%以上あるのも事実。
難民、移民に関する大統領令に反対する意見が多い一方で、それを支持する人も半数程度は居るそうだ。

アメリカでのテロと言えば、やはり911が鮮明な記憶として思い出されるけど、あんな事件を体験すれば、やはり理屈では判っていても、本能でイスラム教、イスラム圏に対する畏れの感情が根強くあるのも理解出来る。そりゃぁ、本能的に拒否する気も判らないではない。
外から見れば、アメリカファーストという姿勢に拒否反応を持ちかねないけど、どの国の指導者も自国優先を掲げるのは、当然と言えば当然である。他国から見れば、魅力ある市場から排除されれば商売が難しくなるという、他国側の論理で、それも、各々の国の自国優先主義から出た言葉とも言える。
アメリカファーストを掲げ、どんな施策を執るか?は、指導者の考え方次第であり、その部分に国毎の違いが生まれるのも或る意味当然である。

新大統領の持つ考え方による施策の結果、ホントにアメリカファーストを体感出来る結果になるかどうかは判らないが、既存の手法とは異なる手法に、影響力のある大きな国が舵を取って進むと、その変化に併せて回りも大きく変わるというのは間違い無い事実。
その変革が如何なる結果をもたらすか?極めて楽しみである。

トランプ大統領の支持層がラストベルトに住む人々と言う事で、象徴的な自動車産業の復興を掲げ、アメ車が日本で売れない事を問題視していた。アメ車といえば、広島在住の自分から見ればフォードを真っ先に思い浮かべる。昭和59年頃、オートラマが立ち上げられ、『オートラマに愛に恋』というキャンペーンで、安全地帯の熱視線という曲が流されていたのを覚えているが、そんなオートラマは日本フォードに名を換えて、昨年日本市場から撤退ということになったけど、フォードの車、結構面白い車が多かったような気がする。フォードブランドでもヨーロッパフォード製だけど、Kaという車が売られていたけど、あんな車、あれば欲しいのだが、、、
フォードではないが、90年代ではトヨタがGMのキャバリエを売るというのもあったけど、このような出来事は、背景に各々の時代の日米自動車摩擦が大きく影響しているのは事実。
二輪では、ハーレーが身近になったのは、大型二輪免許が教習所で取れるようになったのが最大の理由だけど、免許制度が変わったのも、ハーレー等を売りたいアメリカの圧力のお陰だ。

どんな形であれ、消費者に別の選択肢が提供されるというのは、結構楽しみだ。もしかしたら、税制改正で、大排気量の自動車の維持費が今の1/2、1/3になるとすれば、アメ車等大きな車が日本で再び脚光を浴びるかも知れないし、そうなると結構楽しみ。
個人的には、カマロのZ28とか、コルベットのZR-1とか、維持費がもっと抑えられれば相当に欲しい存在だったりする。

と言う事で、トランプ大統領の今後の手腕には結構期待したりしている。

因みに、余談だけど、国務長官が親露というのは、もしかしたら、米露の距離と縮めて中国を牽制するのが目的か?のような印象も受ける。米露間の関係が熟した頃に、中国と喧嘩するつもりなのかもしれない。
その為の前線基地として、日韓は必須であり、それ故に速い段階での国防長官のアジア歴訪が計画されたのかも、、、、
米中の喧嘩で、一番厄介なのは、軍事力的に考えればロシアが極めて重要。ロシアの干渉を抑えるには、経済的な結び付きを強化するのが有効だし、そんな印象。
米国からみると、今はEU圏よりもロシアとの結び付きを重視した方が良いのかも知れない。
インド、イスラエルの距離感を考えると、米国は、欧州よりの姿勢から、ロシア、イスラエル、インドというラインを抑えて行くのかもしれない。そう考えると、確かに中国は邪魔に見えるし、そのために日韓でバリケードを維持するというのも合点がいく。ロシア、イスラム、インドの対イスラムの距離感を考えると、米国の大統領令に示されたような方針も納得がいく。

トランプ大統領の政策に批判的な人が多いようだけど、ビジネスマンの満足というと、商売繁盛である。つまり、トランプ政策というのは、米国が利益を得るマーケットを最大限確保するというのが目的であり、そのために世界の枠組みを変えようとしていると考えれば、枠組み維持に無用なコストが発生する問題は、極力排除するという考え方だろう。
軍事費、防衛コスト云々も、掛けるコストに見合った利益が得られると判断する同盟関係は維持し、そうでないモノは削減するという割り切った考え方で望んでいるに過ぎないのではないか?

新しい枠組みに向かう際の紛争として、大戦的な規模の国際紛争が近い内に起こるかもしれない。

こういった面でも、実は密かに応援中だったりする。

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