最近、漸く重い腰を上げてPCのOSを入れ換える作業に取り掛かっている。といっても、Win2K、WinXpをWin7に以降させる作業だけど、、、、かなり面倒臭い。
ただ、今時のパソコンメンテナンスは時間食うだけで、猿でも出来る作業のような気もする。
で、今一度パソコンをどう触ってきたか?を回想してみる。
パソコンを初めて触ったのは1987年頃である。ワープロ、ゲーム程度だ。
1989年頃でのN88BASICで簡単なプログラムを組むレベルに過ぎない。
ボチボチ触り始めたのは1991年以降である。業務でEWSを使う事になったので、コンピューターを勉強するという理由で、自前で調達した初号機はPC9801T/W5というラップトップ機種で、これはパソコンを学習するために購入したもの。
定価で75万円だった。これにSCSI内蔵の80MBのHDD、シリコンディスク、メモリ増設を行って使っていた。
この時初めてMS-DOSなるモノに出会い、COFIG.SYS、AUTOEXEC.BATなんて基本的なファイルが必要という事を知ったのだけど、EWSとは全く異なる世界である。PCはMS-DOS、EWSはUNIXである。
そこで、PC進化の歴史を調べ、MS-DOSの基本はUNIXにも通ずる事を学び、PC98にUNIX系OSを移植する事を始めた。具体的にはMINIXというシステムで、これをPC98に移植するのである。MINIX自体はFDDで運用するシステムだけど、このOSをPC98のHDDに移植して運用する訳だ。新しいOSをシステムに入れるためには、ファイルシステムを構築するための新しい定義のフォーマットを行ったり、システムを起動させるためのブートレコードを書き換えたりする作業が必要だけど、そのためのコマンド自体をソースを書いてコンパイルして、そして実行するという作業が必要である。そんな作業を行って、FDDのMINIXをHDD起動出来るように移植する訳だ。MINIXの様なUNIX系のシステムでは、様々なデバイスをドライバをマウントして使う構造だけど、そのためのドライバは全て自前で作り込んでいく必要があるのだ。
更に、このCUIのOSであるMINIXをGUI的に運用するためのもCURSESライブラリ等を駆使して作り込んでいくのである。MINIXの強みはMS-DOSとは異なり、今のWindows系OSと同様にマルチタスクで動くのだけど、MINIXで作り込んだGUI的な画面のターミナルに、それぞれ仮想PCを割り当てて、それぞれをンマルチタスクで動かす仕組み自体もプログラムで書いて実行モジュールを作って実現するのである。
このMINIXを通したOSの学習によって、メモリ管理、入出力管理、通信の基本を学んでいったのを覚えている。このMINIXで遊んだのは、1991~1993年頃だけど、その後、LINUX、FreeBSD等をPCに移植したりして遊んでいた。
業務では、内燃機の挙動を監視するためのデータ監視システムであるとか、機械製品の自動性能計測装置等を作成したり、今時のシミュレーター、物性推算システム等の作成を手掛けたけど、MINIXを学ぶプロセスに較べれば、どれも楽勝である。
UNIX系では業務上ではX11R5辺り迄で終了。その後、業務系のマイクロソフトのOSに変わったけど、MS-DOS以降のOSの扱いは、以前に比べれば難しさは感じない。言語的には、C言語、パスカル言語、ベーシック、アッセンブラ、Cのシェルプログラム、VB、VC++を経ている。枝葉的にはSQL、HTML、Perlといった世界で必要なプログラムを作る程度。
パソコントラブルに遭遇する事もあるけど、取り敢えず解決不能という事はあまりない。
ただ、昨今のシステムは巨大になりすぎて、何処を見れば問題が解決するか?に行き着く迄が時間を要する。
今時のパソコンのトラブルの殆どは、インストール作業時に起こる。後は、システムの呼称からの復旧作業も大変。インストール作業のトラブルでは新規インストールよりも、アップグレードインストールでの作業だろう。なんだか良く判らないディレクトリーが勝手に作られて消せなくなったり、、、なんてトラブルも少なく無いようだ。ただ、大抵の問題は、コマンドラインから直接入力が可能なら殆ど対応出来るので、この辺は昔からの経験が活きているように思う。
ただ、パソコンの事が簡単!といえるレベルには無いと思う。最近は、ソフトやシステムの変化よりも、ハードウェアのアーキテクチャの変遷が著しく、それを扱う基本的な知識を揃えるのが大変だと思う。Pentiumの時代迄は、思わなかったけど、PentiumIII以降は、アーキテクチャの変遷が凄まじい。何と何が使えて、何と何がダメとか、、、知らない言葉が多すぎるので、それに接する時は、情報を整理する事から始めないといけないので結構苦労する。この世界、二年で様変わりするようだ。
進化の速い世界は大変である。仕入れた知識がずっと通用しないのも厳しいものである。
ただ、稀に、一寸ブログを作れたからパソコンなんて簡単!って言い切る人も居たりして、そういう前向きな知ったかぶりが出来る人は凄いなぁ、、と思う事もある。
最近のコメント