二輪車と老化
四輪車と違って、二輪車を操作する時には、身体コンディションが大きく影響する。
これは、自転車でも単車でも言える事。
自転車、単車で共通して必要な能力は、やはり自立不可能な乗り物ということで、平衡感覚、バランス感覚といった部分。ただ、バランス感覚といっても、必要な要素は等しいとは思えない。純粋にバランス感覚の必要度を言えば、速度域が低く、不安定な状況となる自転車の方がバランス感覚は重要となってくる。
自転車の場合、他の体力を決める要素、筋力等々に較べると平衡感覚の重要度は割合が高い。単車の場合、速度域が高い事とも関連するが、挙動の変化の大きく急激であるという特徴がある。これに対応するには、平衡感覚も重要だけど、反射神経といった部分も重要である。
この反射神経という部分は、平衡感覚以上に年齢による衰えが顕著かもしれない。
ただ、反射神経というより反射動作というのは、反射動作に応答すべき挙動に対する慣れも大きく影響するために、反射動作が問題無く行える状態を保つには、積み重ねる経験が非常に大きいものと言える。
また、単車の場合は、操作すべき重量、慣性が自転車と較べると比較にならない程大きいために、その扱いを行う上で筋力も重要な要素である。
あとは、二輪車ということで、バランスを失えば転倒するというリスクは、何れも抱えている。この転倒のリスクでうける障害で最大のダメージといえば、骨折ということ。骨折というと、大きな速度からの衝突が最大の原因であり、大きな重量物の衝突というのも大きな原因となる。そういう意味では、ダメージを回避するには頑丈な骨というのも重要となる。
二輪車による転倒で、骨折、ヒビといった状況を耳にする事も少なく無いけど。こういったリスクを回避するには、骨密度の確保、それから骨を覆う筋肉の鎧を纏う事とも言える。
三十代後半以降、四十代、五十代と加齢するに伴い、反射能力は衰え、平衡感覚も失われていく、筋量も減じて、骨量も減ずるものである。楽しみながらリスクや怪我を予防的に回避するには、乗り続ける事による慣れを身に付ける事、慣れによる反射能力の維持、それから、扱うために必要な筋力を蓄え、万が一の転倒等によっても重傷といえるような骨折に至らないようなフィジカルを整える日頃の蓄積が何よりも重要なのだろう。
そういえば、自身、結構派手な転倒を繰り返しているけど、骨折等のダメージを受けた事はない。恐らく、骨量、筋量が、高い状態で保たれているということも少なからず影響していると言える。
乗り慣れるという部分は、如何に長い期間乗り続けているか?が大事、骨や筋肉が頑丈で強力か?というのは、鍛錬する期間の長さ次第である。こういうのは、長い積み重ねが必要で、思ったから始めても効果が出るには十年、二十年後とも言える。二十年後の健全性を維持するために、今活動する、、、そういう考え方が重要とも言える。
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