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2017年6月12日 (月)

キャリアをロードに付ける

ロードバイクにキャリアを装着する。ロードバイクは日帰りサイクリング用の自転車である。今まで、日東のM18パイプキャリアを装着していたが、このキャリアは汎用タイプで、ブレーキピポット部、フォークブレードへのバンド留めでフレキシブルに固定出来る構造である。悪くないけど、フォークブレードへのバンド留めの固定方法は今一好きになれないし、ピポット部からの取り出しステーが薄く簡単に変形して、荷台面が傾くのも今一。

キャリアを装着するならば、少なくともバンド留め固定は避けたい。そこで思い立ったのが、大昔のシティサイクル用のキャリアである。これは、フロントフォークのフェンダー取り付け穴、Fエンドのキャリアダボの三点で固定するタイプだけど、驚く事にパイプ製でM18キャリアよりも軽量なのである。元は26インチ用のキャリアだけど、これを700Cロードバイクに移植することにした。
なお、これに併せるために、Fフォークをエンドにフェンダーステーダボを持つVIVAのメッキフォークに交換することにした。

そのためには、上部ステーを曲げて、ブレーキピポット部で固定してキャリパーと干渉しない様にする必要があり、キャリアダボで固定する部分を、フォークのフェンダーダボで固定するようにステーを変形させる必要がある。

因みに、VIVAのフォークは、フェンダーステーダボを持つけど、現実的にはフェンダーを取り付けるスペース(首下長)は非常に厳しくタイトなサイズである。キャリアのステーは形状的にブレーキキャリパーの下を潜らせる構造となるために、ブレーキピポットでキャリアステーを固定する部分も形状の精度はシビアにしなければ、Fタイヤに干渉しかねないので、キャリアの形状を修正するのは結構難しいのである。
キャリアステーをフォークエンドのキャリアダボからフェンダーダボで固定させるためには、ステーとフォークブレードが交錯するので、干渉を避けるためにスペーサーを利用してステーのトレッドを拡げる必要もあるのだ。

ところで、このVIVAのフォークは、かなりの重量級だけど、メッキも非常に厚いのが特徴で、ベアリングレースを入れるためにメッキをしっかり削る必要があるので作業上は注意が必要だ。

実際の作業では、タイヤを組み付けたホイールをフォークに装着した状態で、キャリアのステーがタイヤに干渉しないように細かに調整しながら修正作業を行う必要がある。
最初に大雑把な形状を作り装着すると、キャリアステーとタイヤ外周のクリアランスは3mm未満である。付かない事はないけどクリアランス的に余裕が無さ過ぎるのは、噛み込みや変形で走行時に干渉が生じる可能性がある。クリアランス的には最低でも5mmは確保したいところ。
そこで、キャリアの前傾角を調整しながらクリアランスが確保出来る形状を探り出して製作。微妙な形状修正を行うと、荷物を載せた時にキャリアが沈むのではないか?という危惧も無くはないけど、エンドのフェンダーダボから支えるパイプステーは、フェンダーフレームから直接延びた構造で比較的頑丈なので大丈夫。

実際に、キャリアを装着すると、元が26インチのシティサイクル用のキャリア故に、700Cのフォークに装着すると、タイヤとのクリアランスは程々にタイトで浮いた感じがしないのがイイ感じである。

因みに、こちらのツーリングロードは、エアロアタッチメントバー(DHバー)がハンドル上にマウントされる形で装着されている。シフターはバーエンドコントロールで、ドロップハンドル、DHバー、キャリアに囲まれた空間にフロントバッグを装着する。バッグには、サイクリングでの装備品を収納する予定だ。

今回、このキャリアを装着する際には、ハンドルステムも交換予定である。今は7300系DURA-ACEのステムを用いているけど、このステムはステム内部からシムを押し付けて固定するデザインで、ハンドルの締結力が今一で、調整等も面倒臭いモノ。
このステムではDHバーを利用していると、ハンドルに掛かる荷重、走行時の振動でハンドルの固定角度がずれてくるのである。増し締めで対応しようとすると、ステム側のネジが飛ぶのでは?という予感もあるので、ブランドに拘らないのなら通常のしっかり固定できるステムの方がお奨めである。ハンドルの交換等を考えると、今時のステムと同様のオープンクランプタイプが理想。
そこで、ストックしているオープンクランプタイプでクロモリ製の日東のUIステムに交換する予定である。

個人的には、積載性の優れたツーリング用ロードバイクとして悪くない仕上がりと思うけど、一般的なロードバイクを正とする目から見れば、フォーククラウンを持たない溶接フォーク、フォークエンドにダボがあって、エンドは薄っぺらいプレスエンド、、、、ということで、決してカッコイイロードバイクとは言えない。

と言う事で、このロードは、通常のロードバイクとして使う場合は、フロントフォークを抜き変えて使う予定だ。

ただ、通常のロードバイクとしては、カンパのアテナ11で組んだステンレス?チタン?のロードもあるし、今年は、アラヤ・カールトンのステンレスフレームに最新のDURA-ACEで一台組むかも知れないので、そちらを使えば良い話。

このロードは、フロントがFC-R700で50×34のコンパクトクランク、これにジュニアカセットで16-27Tを組み合わせた、軽いギア比の構成で、やっと理想のツーリングロードとして完成したようにも思うところ。

今年は、これを使って一度はサイクリングに出掛けたい。

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