« 中華パーツ | トップページ | 塗装 »

2017年6月15日 (木)

汎用品、専用品

先日、ツーリングロードのフロントキャリアを日東のM18から出所不明のパイプキャリアに交換した。
交換した理由は、M18キャリアの構造上の問題である。キャリア自体は高品質な作りなのだけど、ブレーキピポットとキャリアを固定するステーがスライド式の位置調整可能な構造であること。それから、キャリアを下から支えるステーの自由度が高く、キャリアとステーの固定がギロチン留め、ステーと車体との固定がバンド留めという構造が気に入らなかったのが最大の理由だ。

これに限らない。今時のキャリアは汎用構造品が極めて多い。小径車で使っていたAKIのアルミフロントキャリアもそうだ。これもピポット部との固定がスライド式で位置調整可能ながら強度的に貧弱。そして、ステーもネジによる組み立て構造が気に入らない。
汎用品の場合、ステー類はネジによって位置調整可能な構造が多いのだが、ネジによる調整可能な構造では、使用過程において確実に変形を来すのだ。そもそも、バンド留めというのが不愉快である。特に、アクセサリー類は、固定に際しては車体側の既存のダボ、穴を活用して、フレキシブルな自由度ではなく、完全固定形状なモノをピッタリと固定するというのが基本である。位置を自由に選べる構造というのは、基本的にNGである。

以前、ルイガノのLGS-5ProにAKIアルミキャリアを装着してフロントバスケットを付けていたけど、使っている内にキャリア面が傾き、バスケットが傾いていったけど、原因は、スライドステーが曲がって、それに併せてステーの角度が変わっていったのが理由。ロードに装着したM18キャリアも同じようにキャリア面が傾くのだ。
これは、キャリアを支える位置調整式のステー類の強度不足が原因だ。
位置調整不可能な固定形状であれば、このような問題は発生しない。

LGS-5Proのバスケット用ベースキャリアは、昔のランドナー用のピポット留め式のキャリアに交換してからは、キャリアが傾くこともなく、カゴの位置もしっかりした状態である。この経験に習い、ロード用のキャリアもM18を止めてパイプキャリアに交換したけど、M18キャリアは、小林フレーム、BSフレームで使っていた時代から変形していたのだ。

ランドナー、スポルティーフに限らず、メーカー製ファッションサイクル、通学車、シティサイクルのオプションキャリア等の専用アクセサリーの優れたポイントは専用装備品で、位置調整機構が無い代わりに頑丈で、シンプルで、美しいのだ。汎用品全てを否定する気は無いけど、スライド機構、マルチホール式、ネジによるジョイント式というのは、何れも強度的には今一である。強度を確保すれば重たくなるのだ。

軽量さと強度を両立させようとすれば、基本は専用装備品に限るのだ。

自転車に限らず、単車、車でも汎用品での組み付けというのは個人的には大嫌いだ。単車の世界で良く見られるエーモンのステーによる組み付け等は、見ただけで反吐が出る程。

|

« 中華パーツ | トップページ | 塗装 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 汎用品、専用品:

« 中華パーツ | トップページ | 塗装 »