スカイライン
といえば、国産乗用車でもクラウンに匹敵する歴史を持つモデル。
60年、13代に渡り進化を重ねてきているけど、スカイラインのイメージといえば、S54Bに無理矢理搭載された直列6気筒エンジン以降、直6搭載スポーツセダンという印象が未だに強い。この直6搭載のスカイラインは、S54と呼ばれるセダン、初代GT-Rが登場した箱スカ、以降はC110ケンメリ、C210ジャパン、R30、R31、第2世代GT-RをラインナップしたR32、R33、直6最終のR34の9世代に渡ってラインナップされてきた。V35以降は、V6エンジンの新世代セダンという趣で、それまでのスカイラインとは異なる印象である。V6搭載のモデルは、V35、V36、V37と既に三世代目となっており直6スカイラインというと過去のモデルという印象だけど、相変わらず、スカイラインといえば、直6、ドーナツ型円形の四連テールランプという印象である。其処までの強い印象は無いかも知れないが、サーフラインというのも箱スカ、ケンメリ、ジャパン、R34で採用された伝統的なデザイン手法として知られている。
そんなスカイラインの中で直6以外といえば、王道から外れる印象が強いけど、四気筒モデルの中で、同時期の直6以上の存在感を放っていたのがR30時代のRSシリーズだ。これはGT-R亡き後、史上最強のスカイラインという広告で大きなインパクトを与えたモデルで、当時の人気ドラマである西部警察に登場して人気を博していた。解くに後期の鉄仮面グリルのモデルは未だに高い人気を誇っているが、それ以外の四気筒モデルといえば、殆ど廉価版的にラインナップされていたに過ぎない。四気筒モデルは箱スカ時代からR32時代迄(ダウンサイジングターボの現行モデルを除くと)四気筒モデルの多くは、リアサスがトレードマークのセミトレ式独立サスペンションではなく、リジッドサス、テールランプは敢えて角形というのが殆どである。
ただ、四気筒モデルの中で異質な存在は、R32時代のGXiというグレードで、これは共通ボディ、シャーシ、円形テール採用の1800ccの四気筒CA18モデルで、エンジンのみ格下げした存在。
それ以上に異質なのは、ジャパンの2000TI-ESというモデル。これは四気筒でも2000ccエンジンを搭載、ショートホイールベースながらGT系と同様のセミトレ式独立サスペンション、四輪ディスクを装備、丸四灯の専用グリル、テールは角形で、四気筒スカイラインながらコストダウン感を感じる事が少ないモデル。
今、生き残っている車両は居ないだろうけど、個人的には、長いスカイラインの歴史の中では、このジャパンの2000TI-ESというモデルが一番好みに感じたりする。
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