« この週末 | トップページ | ゲッカンタカハシゴー »

2017年7月19日 (水)

旧車の修理は、殆ど素人作業対応かも、、、、

ここ最近、単車の整備に手を取られる事が多い。
整備といっても、バイクの修理って感じではない。思い掛けない箇所が損壊するので、それの修理というパターン。

直近ではガンマのスイッチボックスの修理だけど、スイッチボックス内の接点のハンダの付け直し、スライド接点の摩耗部にハンダで肉盛りといった作業。これって、、、、バイク屋のスキルに非ずである。素人というか手先の器用さに依存した作業だ。

樹脂材料の損壊もしばしば遭遇するけど、アクリルパウダーという樹脂粉末+アクリルリキッドという商品名の溶剤でメチルメタクリレートで成型、、、、これも、殆ど手先だけに依存。因みにカウルスクリーンのヒビならシクロヘキサンを使えば綺麗に引っ付く。

あとは、スポット溶接とは異なる溶接組み立て部品の溶接箇所が外れている場合なら、溶接作業で対応するも良しだけど、スポット溶接した構造部品の場合、溶接部分をドリルで穴開けしてリベットで留めるか、細いネジで固定するかを選ぶ事が多いけど、これも工夫による対応だ。

後は、電気系統の不良の場合は、接点清掃、カプラーやキボシの交換を行うけど、接続部の導通て抵抗の大きな部分をチェックして交換する作業で、こんな作業もスキルも糞も無い。必要なのは手間と根気である。

他には、欠品パーツの製作では、元の材料のマテリアルをしっかり理解することが大切。樹脂だとしても硬化性?可塑性?によって違う。樹脂でもABSもあれば、PP材もある。適材を選ぶ必要がある。内部パーツでOリングの選定では、ゴム=皆同じ的に思う作業者も少なく無いけど、ラジエター周り、エンジン周り、キャブ周りで使うOリングは材質が当然違うので、サイズだけで選ぶのはNGである。耐熱重視、耐溶剤重視、膨潤が減衰かの寸法安定性で選ぶかを知るべき。この辺りは、工学部の化学系出身でないと判らないかも知れないけど、そうであっても整備屋からみれば畑違いの知識だ。

最近の作業といえば、こんな作業が殆ど。所謂、二輪、四輪の整備スキル云々とは違う、物理、機械、化学の知識での対応が殆どである。でも、こういう作業は、普通のバイク屋等では知識が無いから無理。これって、大事なのは、その世界の専門知識だったりする。

バイクに限らず、古い機械を扱う場合、この辺りの知識が結構大事だ。知識+手間+根気、、、、これが大事だ。

こういう作業の常識の有無は、作業の痕跡をみれば、付け焼き刃かどうかが割と簡単に判るけど、こういう作業を他人に任すのは結構怖いもの。

|

« この週末 | トップページ | ゲッカンタカハシゴー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 旧車の修理は、殆ど素人作業対応かも、、、、:

« この週末 | トップページ | ゲッカンタカハシゴー »