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2017年7月 5日 (水)

公道でのライン取り

一般道を気持ちよく走る。ただ、一般道には色んな人が利用する。そんな中で如何に身を守るか?
大事なのは、他人を信用しない事。そして、他人は何をやらかすか判らない。最悪の事態を想定する事が大事。その上で、危険を最小限に留めるような行動が最も重要である。

基本的に、ワインディングだろうが、市内の渋滞路だろうが、考え方は基本的に同じである。
基本は、車と併走しない、後方に車を近付けない、逃げ場を常に確保する、、、これは当然な事だけど、刻々と変化する条件の中で、極力、最良の状態をキープするのが大切。後は、危険な車を空気から見抜く事も重要だ。車の動き、車種、外観、コンディション、、、これから、危険な車か、不注意な車か、、、そんな事も大抵は見抜けるもの。そんな中で気配の段階でもリスクを排除するのが大事。そして、速度域、エリアによっては、車以外の存在の突入も考慮に入れるのが大事。

それは安全の基本的な考え方だけど、山間部のワインディングを走る場合も基本は同じである。ワインディングを走る時、他人と競る状況は基本的に皆無である。ただ、走行中に対向車と遭遇する事は当然有り得る訳だ。危険というのは独り相撲も否定しないけど、何よりも怖いのは他車との干渉である。対向車との離合といえば、直線道路でも有り得るけど、特に怖いのはワインディングロードでの離合である。センターラインが有ろうが無かろうが、兎に角、対向車との遭遇が一番危険。センターラインが有る道路なら、車線を守っていれば安全か?というと、そんな事は有り得ない。ペースを作る場合、対向車線の車の流れ、離合のインターバル、山間部なら接近する排気音、、、、そのような状況を判断しながら、走るのが大事である。道路を読む場合も、曲率の変化の仕方から、対向車が曲がりきれずはみ出してくる状況も折り込む必要があるのだ。

そのような事を考えれば、図面的な道路レイアウトで、アウトインアウトとか、ブレーキングポイントが何処とか、クリップを何処に設定するというのは全く役に立たない。同じ道路を走る時でも、時々の交通状況、路面状況、混雑具合によって、安全を確保する上で狙うラインというのは確実に異なってくる。更に、地形的な条件で、万が一、自爆的転倒に至った時に、何処にすっ飛んでいくか?と言う事を折り込んだ上で、余力の取り代を折り込む事が重要である。

公道で楽しむのは、そう言う事を折り込む事が大事なのである。

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