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2017年7月30日 (日)

BS朝日、懐かしき昭和への旅

先日、こんな番組が放送されていた。
三人の著名人が、昭和に栄えた廃墟を尋ねて思いを馳せる番組。
なかなか面白かったけど、昭和62年に廃墟となった場所も紹介されていた。
昭和62年、、、、放置されていると、モノが廃墟化するに十分な時間が流れる程に昔なんだ、、、、

廃墟とは関係無いけど、我が家のガンマは昭和61年式、CXは昭和57年式、AVは昭和63年式である。考えてみれば、放置されていれば建物が廃墟となるように、車両がスクラップになるのに十分な時間を経てきているのだ。
ガンマ、CXでは、考えられないトラブル、例えば、スポット溶接が外れたりする。樹脂部品が砕けるのは当たり前である。これらの車両は、生まれてから、それ程に長い時間を過ごしているのだ。

ただ、自身の意識からすれば、昭和62年というと、そんなに昔の気がしない。携帯電話こそ無かったけど、パソコン、通信は可能な時代である。当時の車を思い返しても、そんなに昔な気がしない。何処まで遡っても大丈夫か?と振り返ると、昭和59年頃か?という気もする。コンビニエンスストアが一般的となり、バブルに向けての熱狂が加速し始めた時代だけど、この頃以降、30年以上が経過しているけど、年数の経過程に時代が変化した感覚が無いのである。
しかし、昭和58年以前というと、それ以降に較べると少し古い気がするし、昭和55年以前というと、何もかも古く感じる。
工業製品全般の機能、デザインにも、そのような感じを受ける。趣味として身近な存在の単車も然りだ。昭和58年頃、レーサーレプリカが登場し、カウル、アルミフレーム、キャストホイールが一般化して、形も現代に通ずるスタイルが生まれているけど、それ以前は、昔ながらの形態だ。RG250ガンマ以前と以降かによって時代が分かれている。
自動車はどうか?というと、昭和58年頃といえば、ハイソカー、デートカーがブームとなっている。プレリュード、ソアラ、マークⅡ三兄弟の時代である。それ以前は?といえば、ボッテリシャコタンの時代だ。やはり違う。

この昭和58年、59年頃を境に時代の空気が変わっている。その頃以降は、基本的に現代との違いを実際の年数の流れ程は感じない。何故か?その理由は、この時代から平成3年にバブルが弾ける迄が成長志向で時代が大きく変わったけど、それ以降、バブルが弾けた後は、失われた10年、20年、30年というように時代が停滞しているからかもしれない。時代が停滞すると、変化が生まれない。それ故に、停滞期前後での違いが感じられないのかもしれない。

しかし、昭和30年代からバブルが弾ける迄の30年間というのは、高度経済成長からバブル景気に至る大変革の時代である。一年ごとに新しい価値観、スタイルが提案されて、モノを陳腐化させる力が凄まじかった時代でもある。それが理由なんだろう。

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