最近のネイキッドバイクのデザイン
単体で見ると、メカメカしくってカッコイイとも見える。
しかし、メカメカしさが前面に出過ぎて、単車の個性ともいえるタンク周りからのデザインの印象が希薄。メカ+フレームというイメージだ。昔のバイクの整備中の状態が走っているようにも見える。
最近、こういったバイクを街で見掛けて思うのは、ライダーが乗ってしまえば、僅かながら残っていたデザイン意匠も見えなくなる。そうすると、、、、どのバイクも皆同じに見える。
っていうのは、目に触れる部分がタイヤ、ホイール、エンジンといった基本機能部分だけだからだ。今時のバイクはサイドカバー、テールカウルも主張の少ないデザインで、よくよく見ると、、、、メーカー、クラスを問わず、皆同じような印象である。
現代のバイク、人が乗っていない置物としてみれば、それなりにデザインされていたのかもしれないけど、人が乗って走る様を見ると、、、、どれも同じに見える。それは、デザイン意匠のインパクトを伝える要素が小さすぎるからだ。
更に、人が乗った状態での印象は前後に寸詰まったチンチクリンのような印象だ。
考え見れば、昔のバイクは人が乗って走っている状態でも一目で何?って判るようなデザインが多かった。評価の高いデザインは、サイドカバー、テールカウルを見ただけで全体の繋がりが連想されるようなデザインが多かったような気がする。
遡れば、Z1/Z2、Z-FX、CB750/900F、GSX750/1100S刀、RZ250/350、、、そういうったモデル群は、何処から見ても全体をイメージ出来る素晴らしい存在で、各部がモデル毎にデザインされていたという事の証明でもある。
今時のバイクは、局部を見ただけで、モデルを特定する事は難しい。
昔のデザインの焼き直しモデルよりはマシかもしれないが、それであったとしても、今時のエクストリーム系、バトル系のデザインも食傷気味だ。正直、デザインされていないというのが個人的な印象である。
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