バイク、売れて無くない
ホームページに掲載した記事、最近掲載した記事と矛盾しているかもしれないけど、バイクは売れてない事無いような気がする。少なくとも、自動二輪車限定で考えれば、ピーク時の半減かもしれないけど、80年代のブーム以前よりは販売台数が多い。
売れてないように見えるのは、原付の台数変化の影響があまりにも大きいからだけど、原付というのは、ソフィアローレンのラッタッタのロードパル、パッソル時代からの主婦の足としての役割が、軽四と電動アシスト自転車に移ったためというのが最大の理由。
実際、軽四の登録台数、電動アシスト自転車の出荷台数の爆発的な増加時期と、原付バイクの出荷激減の時期はオーバーラップしている。
だけど、バイクが売れなくなったという記事は少なく無い。その理由に、バイクが高価になったとか、三無い運動がとか、いろいろ言われているけど、中間排気量クラスの価格は寧ろ安くなっているし、三無い運動は80年代の方が厳しかったし、この辺の理由は近年の理由には当て嵌まらない。
自動二輪車限定で見れば、出荷台数は最盛期の1/2から1/3程度だけど、消費層が消費する対象の選択肢(遊びやレジャーの選択肢)の増加から見ると、バイクというモノが未だに最盛期の1/2~1/3程度の出荷が為されているというのは、逆に良く売れているとも言える。
バイクよりも、大きなムーブメントの後に市場が消滅しかかっている他の製品分野はいくらでもあるのが現状である。インターネット時代と呼ばれて久しいけど、そんな時代を牽引していた自作パソコンを含むパソコンの出荷台数なんかは、見るも無惨な状況。パソコンの普及、ホームページ、ブログの普及に伴い爆発的に市場が拡大したデジタルカメラなんて、今や作っているメーカーを探すのが難しい程に製品は殆ど無くなってしまっている状況である。そういった製品に比較すると、自動二輪車は検討していると言える。
原付を除き、自動二輪車の出荷台数が最盛期の1/2~1/3となっているけど、どんな製品分野が自動二輪の世界を追い込んでいるか?というと、パソコン、デジカメの市場を奪ったスマホ等の端末の存在もあるだろうけど、今時ならロードバイクを筆頭としたスポーツサイクルも無視出来ない存在。ただ、このスポーツサイクルブームも、そんなに長くは続かないだろう。大抵のロードバイク好きは、スポーティなモーターサイクル好きだろう。ロードバイクっていうのは、思った程簡単にスキルや能力は高まらないし、乗る程に、過酷で厳しい面が見えてくるモノ。恐らくだけど、スポーツサイクルブームの沈静化に連動して、モーターサイクルのムーブメントが再び活性化するのでは無いだろうか?
ロードバイクを中心としたスポーツサイクル愛好家を見掛ける頻度だけど、ピークは2008~2015年頃のような気がする。昨年の2016年辺りから、週末郊外で見掛ける頻度は激減している。一方で、2016年あたりからリーズナブルなミドルクラスのモーターサイクル愛好家を見る頻度が増えているような印象である。ロードバイクとモーターサイクルを同時期に並行して楽しむのは、普通は時間的、金銭的に厳しい。その内、モーターサイクル優勢の時代になりそうな気がする。そうすれば、自動二輪車の販売台数も、最盛期の1/2以上の出荷台数となるかもしれない。
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