居ない、、、、
80年代、バイクブームの頃といえば、二十歳前後。
その時代の夏の過ごし方は?と言えば、暇さえあれば峠に入り浸り、燃料補給しながら、ずっと走り回っていた。特に、夏休みといえば、バイト以外で暇な時は四六時中走っていた。
路面温度が高くグリップするので、冬場以上に攻めて走れるのだ。
そんな思いを持っていた人は少なくなかったようで、峠に出掛けると、必ず誰か知り合いが居たものである。
毎日、80km程度、往復数で言えば、20~30往復はしていたように思う。
走る時間帯は、早朝から深夜で、考えてみれば迷惑な話、、、、、
でも、この走り込んだ距離が、何かに繋がっていたのは確かである。当時、常連と呼ばれていた人は、兎に角、走り込んでいる。
公道レベルで、上手いとか、速いというのは、センスの差でなく、走り込んだ距離の差に過ぎない。
で、この夏、峠に誰か居るか?と思い、単車で出向いて見るも、、、、、不思議、誰も居ない。
昔通った峠を徘徊するも、誰も居ない。
この誰も居ない状況は、1990年代初頭以降、何も変わっていない。走っている人が居ないのである。
最近思うのは、走りが好きな人、自身がある人っていうのは、少なくないけど、多分、誰もそんなに走り込んでいないような気がする。自信家さんの単車を見ると、あまり走り込んだように見える単車でない方が多い。走り込んだ単車っていうのは、結構、年季と気合いが入っている。あまり綺麗でない場合が多いけど、最近の走り自慢の人のバイクっていうのは、小綺麗で攻めた感が無い。
自信家さんの多くは、話しても噛み合わないし、単車自体も気合いが入ってない場合が多い。大抵は、乗っている風貌も今一の場合が多い。やはり、走り込んでいないからだろう。
単車は、やっぱり走り込む事が大事。
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