前乗り?
愛用のピスト、シート角は75.5°、シートポストはオフセットゼロタイプで、レールクランプはセンター位置である。一般のロードに較べると、サドルポジションはBB位置からみて相当にフォワードデザインである。世間一般でいう前乗り仕様である。
一般に、前乗り仕様というと、太股の大腿四頭筋を使う乗り方で、短距離向きで付かれる乗り方と言われている。
しかし、、、、自身は、この乗り方で四時間程度なら普通に走行出来る。
ということで、一般的な前乗りの定義とは少し違うような気もする。
そして、漕いでいる最中の感覚としては、DHバーを握り前のめりスタイルだけど、ペダリングにおいて太股の付け根~腹筋の筋肉を動かしているが自覚出来るし、大胸筋も伸縮を繰り返しているし、上腕二頭筋の筋肉もリズミカルに動いているのが自覚出来る。
そして、寧ろ大腿四頭筋が動いている感覚の方が無いのである。
言ってみれば、絵的には超前乗りであっても、その象徴である大腿四頭筋やヒラメ筋を使っている自覚は殆ど無いのである。自覚的には、一般的に言われている後乗りの筋肉をメインに使っており、下半身だけでなく上半身の筋肉を積極的に使っているような自覚である。感覚的には、サドルポジションを固定した始点として、四肢、体幹の筋肉を支点を軸に伸縮させている感覚である。
これは、街乗りDAHONをハンドルポジションを下げて、リーチを短くして乗ったら、色んな箇所の筋肉を動かして、結果的に走行速度が5~10km/h速くなった時にも感じた感覚である。
もしかしたら、絵的には前乗りであっても、筋肉の使い方は、必ずしも前乗りの象徴である大腿四頭筋メインでの漕ぎ方では無いとも言える。
現実的に考えて、サドル位置を前後させて前乗り、後乗りとして使う筋肉を変えるという考え方が正しいならば、後乗りの場合、股関節~ペダルスピンドルの距離が伸びても、実際は大腿骨の長さが変わらないので、結局、ペダリング軌跡の中で動力を生み出すポイントが上死点近傍側にシフトするだけで、効率的に低下するのでは?とも言える。
ペダリングの基本は、最大トルクが下向きにクランク水平位置で作用するのが基本であり、サドルポジションのみ前後させるという考え方自体に疑念が残るようにも思える。
言ってみれば、シート角とかサドル位置というのは、前乗り、後乗りで選ぶものではなく、本来的には、体格、四肢のサイズによって選ばれるジオメトリーに過ぎないとも考えられるのである。
自身の乗り方を再検証して思うのは、大腿四頭筋を活用する瞬間は、大きな加速度を短時間に得る時に限られる。具体的には巡航状態から急激な加速であるとか、重たいギアで登坂を行うために大きな力を生み出す時である。この瞬間こそ、大腿四頭筋とかヒラメ筋を大きく使っている感覚を得るのである。
そして、そういう乗り方というのは、実はシート角等による見た目的な前乗り状態と連動していないのである。
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