スカイアクティブX
2018年度から登場という記事と、2019年から登場という記事。ということで、2019年1~3月で発売するということだろう。モデルは次期アクセラからの採用になりそうだ。
因みに、スカイアクティブXというのは、これまでHCCIと言われていた予混合圧縮着火領域を実現したエンジンで、火花点火と圧縮着火のシームレスな切り換えを実現するSPCCI(火花点火制御圧縮着火)燃焼方式によって実現したものだそうだ。
現行スカイアクティブGに較べてトルクで全域で10%以上、最大30%向上させているもので、燃費では20~30%改善しているという。スカイアクティブ前のエンジンから比較すると35~45%の燃費改善を達成し、スカイアクティブD並の燃費率をガソリンエンジンで実現しているという。
ところで、英仏が2040年には化石燃料エンジンの販売停止に踏み切るという。色んなニュースがあるけど、EUは2025年で販売停止、2030年以降は走行も禁止だとか、、、そこにはハイブリッド車もNGということで、今後の自動車のエンジンはEVを中心とする化石燃料を使わないモノに急速に開発の軸足が移りつつある状況。EV以外では、水素燃料のFCEV、内燃機関として生き残る可能性があるのは、CNG車、LNG車、LPG車、水素エンジン車と言ったモノに限られてくる可能性がある。2040年と期限が明らかにされているけど、その数字から判断すると、市場に次世代PUが登場してくるのは2030年代前半には登場しているだろう。となると、ガソリンエンジン等化石燃料エンジンが市場をリード出来るのは残すところ10年程度。近年のマツダのエンジンラインナップは10年単位で刷新されているので、スカイアクティブXは、最後の10年を担うエンジンシリーズとなりそうだ。
マツダの次期エンジンがスカイアクティブXが2019年以降だけど、現世代のスカイアクティブG(P型)/D(S型)が2010年に発表されて、もうすぐ10年である。このエンジンがラインナップを支えてきたのが10年だから、次のスカイアクティブXは、正にラインナップを支える最後の化石燃料エンジンになるのだろう。
因みに、スカイアクティブ以前の世代のエンジンは?といえば、MZRエンジンで1.5L以下がZ型(ZJ、ZY)、1.8L以上がL型(L8、LF、L3、L5)と呼ばれるエンジンで、フォード傘下時代でフォードグループ(フォード、ボルボ、マツダ)で共用していたユニットだ。時代的には2002~2012年の約10年間を支えてきた。
更に遡れば、FFカペラと登場したショートストロークパッケージのマグナムエンジンと呼ばれていたF型(F6、F8、FE、F2)エンジンで、1983~2002年の20年という長期間に渡りラインナップを支えてきた。同時期の小排気量クラスはE型エンジン(E1、E3、E5/1980~1986年)、B型エンジン(B1、BJ、B3、B5、B6、B8、BP/1985~2005年)シリーズである。
その前世代は2LのMA型、1.8LのVC型で1975~1985年の10年である。小排気量系では、1LのPC型(1965~1983年)、1.3LのTC型(1970~1985年)、1.4LのUC型(1978~1980年)、1.5LのUB型(1966~1973年)、1.6LのNA型(1973~1982年)、1.8LのVB型(1968~1979年)がSOHCヘッド搭載の創成期のエンジンシリーズである。
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