歩道における事故と言えば、自転車が加害者、歩行者が被害者という構図で、自転車の暴走が事故原因というのが一般的な話。ただ、歩道における通行マナーといえば、歩行者、自転車の双方が、スマホ操作、並進という状態故に、事故は起こるべくして起こっているに過ぎないとも言える。それでも、歩道内では自転車は徐行という大原則があるので、悪者は自転車と言う事になる。
自転車にとっても、歩行者にとっても、そんな不幸な事故を回避するのが大切であり、その決め手が、自転車は車道走行を守る事。
しかし、それで事故が減るとは限らない。歩道では最強の自転車だけど、車道では邪魔者で最弱な存在である。車道で自転車の走るエリアは、道路の左端である。しかし、車道の端っこは、路駐の車、荒れた舗装のアスファルト、マンホール、グレーチング等滑りやすいモノが設置され、縦横の段差もある。更に、歩道からの飛び出し、タクシーの急停車等々で、非常に走りにくい環境でもある。
そんなエリアを走る自転車は、そんな障害物を回避しながら走らざるを得ない。回避の場合は、道路の左端から少し内側寄りに車線変更を行うけど、自転車の走行速度である30km/h以下は、車道本線の流れ50km/h以上に較べると速度差は相当なもの。自転車が後方確認しても、遙か後方の車が一気に接近ということになる。
自動車から見ると、前方でノロノロと車線変更する自転車は邪魔者以外の何ものでもないのだ。それ故に、自動車運転者で自転車運転をしない人から見ると、『自転車=ウザイ』という風に思う人も少なくない。殆どの運転者は、自転車を後方から追い抜く場合は、自転車との側方間隔に1m程度確保してくれる人が多いけど、意地悪で悪意があるドライバーも存在し、その場合、側方間隔に数センチで接近する人もいる。稀に、ドアミラーで接触されたりの場合もあるのだ。自身も過去に数センチの間隔で幅寄せを受けた事がある。
実際、自動車運転者の嫌がらせで事故が起こった事も少なくないのだ。
自転車の場合、一般的にバックミラーは無い。有っても振動等の問題、視野の問題で後方を十分に確認出来ず、瞬間的な目視に頼る場合が殆どだけど、その後方確認で得られる視野の外からの車の接近に気付かない事も少なくないけど、そんな時に視野外の後方から高速で接近する車が居たとすれば、車から見ると、相当なふらつき運転に見えて、ウザク感じるのも理解出来るけど、だからといって幅寄せ運転が良い訳無い。でも、現実には、ドライバーによる幅寄せ運転は少なくないのだ。
自転車運転中に車から幅寄せされて気付くのは何時か?といえば、横に並ばれて幅寄せされた時に初めて判るのである。その時点で緊張して頭に来る場合というのは、嫌がらせで済んで車が前方に逃げるのを見届けた時だけであり、そういう状況は、カッとなっても事故は起きてないので、冷静に考えれば良かったということになる。しかし、嫌がらせで転倒させられたとすれば、車が来た事は理解出来ても、何がどうなった?相手の特徴は?って事は一切頭に残らないだろう。
自分の場合、これまで、そんな事を理解した上で車道走行を基本として自転車に乗ってきており、自転車で車道を走る時は、極力交通量の少ない条件に限って利用してきた。具体的には、土日祝日という休日の早朝時間帯に限って車道走行するというもの。それから、日中走行時は、歩道走行可の歩道を徐行という風に利用してきた。
しかし、現実には土日祝日の早朝であっても、小型トラック等には結構な嫌がらせを受けてきており、何度もヒヤッとさせられている。それで、後方から接近する車両を確認するために、バックミラー等を利用した事もあるけど、実際、バックミラーは殆ど役に立たないのが現実。いろんな対策を講じながらも決め手に欠けており、車道走行中は何時も緊張を強いられるのが現実なのだ。
そこで、どうすれば自己防衛出来るか?を再度考える事にした。
で、得た結論、、、、それは、四輪同様に事故記録を残すためのドライブレコーダーを装着するということ。ただ、走行風景を残すのが目的でなく、万が一の際の事故の記録を残すのが目的。事故とは、後方から接近してきて嫌がらせをする車両の特定という事だ。嫌がらせを受けて転倒した後は、撮影方向が特定出来ないので車両を特定出来ないので、後方から悪意を持って接近する車両を特定するのが目的だ。つまり、後方を撮影するのが良いという判断。
更に、後方から接近する車両に対して、撮影しているという事をアピールする事が出来れば、抑止効果にも繋がるという判断である。
一般にドラレコというと目立たないように設置するのが一番だろうけど、自転車での後方撮影用のドラレコは、車の運転者から見て、カメラが向けられているというのをアピールするのが大事であり、或る程度目立つ位置に邪魔にならないように設置するのが良い。
で、自転車用で後方視界を記録するドライブレコーダーを導入する事が効果的という判断に達したのである。
そこで、自転車用に便利なドラレコを探す事した。
自転車用のドライブレコーダーとして求める機能は、、、、
・高解像度レンズ+高画素数による美しい画像は求めない。
・映像は相手の悪意や運転状態が確認出来るレベルで十分。
・バッテリー駆動、出来れば乾電池駆動が理想
・雨天、泥はね対策の防水機能
・車用ドラレコ同様に、短い時間間隔に保存する連続ループ撮影
ということ。通常のムービーのようにボタンで撮影開始・停止を操作するのでなく、連続的に撮影し、古いファイルを上書きするタイプが理想。通常の撮影の場合、案外使わなくなる。走行映像をムービー記録した時は、操作が面倒臭く結局使わなかった経緯がある。
走行映像を詳細に記録して楽しむなら、今時のGoPro辺りのアクションカメラの類でも良いけど、映像は基本的に万が一の時に見る程度なので、そんな高性能は不要なのだ。
四輪のドラレコも、最近はHD撮影可能なモデルが人気だけど、我が家で活躍しているのは、一番最初に買ったSD画像(30万画素)のDR.9という一番シンプルなモデル。ということで、自転車でもHD撮影は不要で、昔のムービーカメラ並の性能で十分と割り切っている。
比較的、連続して長時間走るので、内蔵バッテリー充電式で撮影時間が2時間未満に制限されるモデルより、撮影時間が2時間程度でもバッテリー交換可能な乾電池式が理想といえば理想だ。
以上の仕様で、色々探してみる事にした。
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