こんな組合せは可能か?
ヨシムラスパウトのフロントホイールは純正ホイールと基本的なインターフェースは共通。よって、ブレーキディスクの取り付け部も共通。
このスパウトのホイールに装着可能なディスクは?というと、一般的には、外径235mmのRG250ガンマ、初期型GSX-R400のローター、外径260mmの純正ローターのみ。変わり種としては、1980年代にデイトナからリリースされていた鋳鉄製外径300mmローターのみ。
このディスクハブの取り付け部は、外からサッと計測した感じで、φ8mm×5穴(隣接穴同士の距離で約47mm)、センターホールは約φ57mm、取り付け面とディスク面のオフセットが約23mmという仕様。今時のディスクでは、こういう仕様は少数派。今時は、ディスクローターサポートはフラットでオフセットがゼロか、有っても僅かなモノが殆ど。取り付け穴数も6穴、穴径もφ10mmが殆ど。ということで、純正流用の可能性は、90年代以降の車両では見当たらない。
なお、純正フォークアウターのキャリパー取り付け部は、ボルトはφ8mmでピッチは85mmと少数派。正直、キャリパーサポートを使うと、φ8mmボルト二本のせん断方向での支えとなるので今一。となると、この取り付け部に対応したキャリパーを選ぶのが原則となる。この時代のトキコのキャリパーは、400cc以下向けのピストンの小さなキャリパーと、750cc以上向けのピストンの大きなキャリパーの2種類。この二つのキャリパー、同じマウントに取り付けると、対応ディスクローター系で10~12mm程違うのだ。
純正フォークにキャリパーサポートレスでディスク有効径を拡大しようとすれば、750cc以上向けのキャリパーを使えば、有効径が10mm強拡大可能。つまり、ディスクローター径で260+10~12mm程度で270~272mm程度が装着可能となる。
このサイズのローターで、取り付け部の寸法が純正に近いローターを探してみると、思わぬところに転がっている。これは、CX改に装着しているVFローターだ。外から計測する限り、穴数、穴径、PCD等は殆ど同じである。但し、VFローターは外径が275mmだから、キャリパーとの干渉があれば、外周を半径で1~2mm落とす必要がある。もしかしたら、装着可能かも知れない。
ただ、外周をカットする場合、ディスクの当たり面積を確保するという観点から、ディスク面の広いローターが必要。となると、CB系でもデュアルピストンキャリパー向けでないローターを選ぶ必要がある。具体的には、初期型CBX1000、CB750FZ/FA迄だ。FBでは内側に肉抜き穴加工があるし、FC、VFローターではサポートとの固定リベットが通っている。
で、探してみました。
すると、CBX1000用の穴開け加工されたドリルドディスクローターを発見。これを調達。詳細な寸法チェックを行って、取り付け部が共通で、最大でディスクローターの加工が外径カットのみで対応できるなら、これを使って、もし、取り付け部の寸法が違えば、CX改のVFローターと交換しようという事で、これを調達しました。
さて、これの取り付けは、可能でしょうか?
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