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2017年10月19日 (木)

不正体質

日産の無資格者による検査、不正が明るみに出た後にも、相変わらず無資格者検査が継続されていたという。つまり、この行為自体が作業担当者、現場管理者、経営者を含めて、悪いという認識が無いということだろう。

神戸製鋼の要求性能未達品の性能表示擬装によるデータ改竄後の製品出荷が数十年におよび全品目に至って続けられていたというのは、そういうもんだ!という認識で、それが悪い事という認識が無いと言う事だろう。

以前、製品性能検査システムの製作を受けた時、当然、製品性能は検査成績に従った数値のみで表示するという仕様で製作を行ったのだけど、発注者から、それではダメだと叱責を受けた事がある。ダメな理由は、真実の性能表記を為すと、性能検査が全品不合格になってしまうからだという。これには少々驚いたけど、基本は、検査成績票には裏と表を存在させるのだという。裏というのは当然真実だが、表というのは様々な意志と意図により、様々な修正が加えられているというのは想像に難くない。

これについて、発注元の経営者に問い質した事があるが、数値の修正は改竄に非ずということで、品質検査業務が行われているという事実が大事であり、検査が行われて検証されているという行為の目的は、顧客に安心を与える事にあるのだと説明を受けた事がある。
検査数値自体が問題ではなく、検査が行われている事自体が顧客の安心のために必要だという論理だが、明確な意図や事実を確認はしなかったけど、恐らく、多くの業種、業態の企業において、検査業務の目的は、合否判定するのではなく、業務を行っている事を見せるのが目的なのかもしれない。

検品不合格品、無資格者検査品というのは、厳密には検査に合格したとは言えないが、検査を受けたのは事実である。恐らく、検査合否ではなく検査を行ったという事実が大事なのだろう。これは、日産、神戸製鋼だけの事では無いような気がする。激しい性能競争に晒された業種の製品は、少しでも公称性能を高めるように努力しているだろうけど、過度な競争によって無茶な性能を公称せざるを得ない状況も当然有り得る。その場合、公称値をクリア出来ないのを承知している場合も少なく無い。となると、検査というのは形骸化したものとなるのは不可避と言える。

自身、様々な製造業で業務委託を受けて色々なシステムを手掛けたり、装置開発を手伝ってきた事があるけど、根幹に近い部分で作業する程、日産や神戸製鋼のような事例は普通に転がっているように思える事が少なく無かった。

まぁ、そういうモンだろう。

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