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2017年11月10日 (金)

2040年

イギリス、フランスでは、2040年にガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの販売を禁止することに決めたという。残すところ20年チョイである。
なお、内燃機関で発電しモーターで駆動するというハイブリッドカーも禁止の対象となるという。
ガソリンや軽油を燃やす機関での問題と言えば、有害物質と炭酸ガスの排出だけど、今回の規制の発端では、有害物質の排出を抑えるというのが最大の目的のようだ。

乗用車だけなら可能かもしれない。単車ももしかしたら可能かもしれない。しかし、バスは兎も角長距離輸送を担うトラックで可能なのか?或いは、建設機械、重機といえば未開地での使用が前提となるだろうけど、そんなものの動力源に何を考えているのか?更に言えば、船舶ではどうなのか?を考えると、この実現は相当に技術的なハードルが高いものと言える。

ただ、そのような否定的な印象となるのは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン禁止で、内燃機関禁止という印象になるのが、そういう理由かもしれない。

温暖化ガスの炭酸ガス排出は不可避としても、有害物質の排出を抑えるという事で考えると、内燃機関が禁止というよりも、燃料としてガソリン、ディーゼルを用い、これを燃焼する仕組みが禁止という風に考えれば、もしかしたら可能なのか?という気がしないでもない。

ガソリン、ディーゼル燃料以外で既存の内燃機関を動かす方法といえば、既に実用さいれているCNGエンジン車が思い浮かぶ。これは、バスや配送トラック等で既に実用化されている。更に、もっと昔から実用化されている液化燃料を用いた例としてはLPGエンジン車も然りである。これからは?といえば、水素を燃料とした水素エンジン車も試作された実績もあり可能性としては考え得る選択肢だ。
ガソリン、ディーゼル禁止=電気自動車ではなく、燃料としてガソリン、ディーゼル以外を選択肢としたLPG車、CNG車、LNG車、水素エンジン車迄を視野に入れれば、2040年より前倒しでガソリン、ディーゼル車以外の選択肢でラインナップが維持出来るようにも思える。
船舶では、ディーゼル推進が多いけど、LNG船等では運搬LNGを燃料とするタービン船も少なくなく、そのような方向で十分対応出来るようにも思える。

20年後の未来を予測する事は難しいが、ガソリン、ディーゼル以外の燃料を用いたエンジン車、モーター駆動の電気自動車のいずれかか、双方が市場を牽引している事は間違いなさそう。
新しい燃料を用いる場合は、全てが常温下においては気体の燃料であり、それを燃料として積載するには圧縮するか、ガス化する事が必須であり、燃料の供給拠点のインフラ整備が必須。運用時においては圧縮されるか、液化された状態を保つ容器の安全性の部分が問題。
電気自動車の場合は、何よりもバッテリーの容量と充電に要する時間が問題となるだろう。
ただ、20年という時間があれば、想像を超えた燃料の圧縮保管方法や、バッテリーの容量、充電時間の改善が実現する可能性もあり得る話だ。

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