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2017年11月30日 (木)

今時のデザイン

最近の単車のデザイン、どちらかと言えば、メカメカしさを前面に押し出している。
単車の顔は、昔のタンク、サイドカバー、テールカウルではない。
どちらかと言えば、エンジン周りのゴチャゴチャした感じ、フォルムとして機械っぽさを前面に売り出した形が多いように思える。
車体のデザインの抑揚も、ウェーブ調で寸詰まりの印象のデザインが多い。
カウル付きのモデルでは、カウルのペイントによって表情が与えられているけど、カウル形状自体に個性は殆ど存在しない。メーカーブランド名を外して、単色で塗って並べると、メーカー判別は難しい感じである。

形状によってメーカー、ブランドが一目でわかる造形的な特徴をウリにしたデザインが消えたように思う。

カウルについては、レーサーレプリカ時代から、そういう傾向が強いけど、今のネイキッドバイクは、カウル付きバイクからカウルを外すという、正しくネイキッドという印象。それ故に、デザインに特徴が見えないのだろう。

カウルを前提としない車体で、タンク、サイドカバー、テールカウルといった部分でアイデンティティを主張するようなデザインは極めて少数派になったようだ。

しかし、単車のデザインというのは、一目で判るアイデンティティを如何に打ち出すか?が重要。

そう考えると、現代の単車っていうのは、デザイン的には大幅に退化しているような気がする。

Z2、CB750FZ、刀、RZ250、SRX、GPZ-F/R、V-maxの時代迄、、工業製品として単車がデザインされていたのは、そのくらいのような気がする。90年代以降、バイクは工業デザインとしては今一、、、そんな印象である。ゴテゴテ感で格好良さを演出するっていうおんは、SFアニメのメカキャラクターの雰囲気そのものである。

私事だけど、BTは同時代のヤマハ車とは一線を画すデザインだと思う。あぁ、、これは、ヤマハであってヤマハでないからか、、、、国産車に、一目で判るデザインが生まれなくなって久しい。

個人的に印象的でカッコイイデザインというのは、形が頭に焼き付いて、パッとスケッチして絵に表せるようなデザインだと思う。最近の殆どバイクは、ゴテゴテ物の集合体で得に描いて表せるような形は皆無。

そんな中、完全に過去のオマージュだけど水平基調のZ900RSは、印象に残るデザイン。この形なら本物のZ1/Z2が良いけど、Z900RSは、今のメカニカルコンポーネントの上にデザインを上手く表現している秀作のように見える。

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