特異性で人気なのは?
様々な単車が生まれては消えていったけど、その生い立ちを見ると、実に様々である。
その中で、特異性、独自性に着目してモデルをピックアップしてみる。あまりにも古いのは知らないので基本は1980年頃以降に限定する。
特異性、独自性という面で最も突き抜けた存在は何か?
それは、専用の車体、専用のエンジン、一代限りで生産終了というもの。
完全に全てが一代限りというと、作る側も売る事は考えていないようなもの。どんな存在があるか?というと、ホンダからはRC213V-S、NR750、DREAM50辺りだろうか?ヤマハではRZV500R、スズキではRE-5辺りだろうか?殆どがメーカーの技術をアピールする存在、メモリアル的な存在である。大抵はクラスの価格レベルを大きく超えた値付けとなっている。
次は、専用の車体、専用のエンジンながらマイナーチェンジレベルのよる熟成が図られたり、制度上の問題からの双子車がラインナップされている場合はどうか?というと、スズキのRG400/500ガンマのような存在。このような車両は、一応は商品戦力を考えた上でリリースされるものの、販売的に失敗して短命に終わるというパターン。大抵の場合は、生産されている間は不人気モデルで、絶版後に人気が高まる事が多い。
これに似たような存在は、専用といえば専用だけど、車体、エンジンにベースとなった人気モデルが見え隠れするようなモデルで、例えばホンダのMVX250F、NS400R辺りだろうか?MVXといえば外装、車体はVT由来、NS400Rといえば、外装、車体はNS250R由来、エンジンがMVX由来。このようなパターンも不人気故に短命に終わる。絶版後の人気は?というと、どちらかというと不人気で、特異性で人気とはならない。
車体、或いはエンジンの一方が専用設計、一方を流用するというパターンが最も多いけど、シリーズ化されず、モデルチェンジも受けず一代限りで消滅するモデルの多くが不人気モデルだ。このようなモデルは、スポーツモデル以外のツーリングモデル、クルーザーモデルに多い。このようなモデルは非常に多く存在する。
由来となるエンジン、車体が存在して、一代限りでも、それとは異なるのが完全なホモロゲーションモデルで、ホンダのRC30/45、ヤマハのOW-01といった存在が該当する。こちらのモデルは、ホモロゲーションモデルの活躍の度合が人気を左右しており、このジャンルであればRC30/45の人気が圧倒的といえる。
希少性といえば、不人気モデル全般ということで、一代限りで消滅したモデル全般が該当するけど、特異性、独自性という言葉は好意的な解釈で人気を得ているという風に考えれば、このようなモデルに限られるように思える。
単なる不人気車といえば、エンジン、車体を流用しつつも早期に消滅というパターンが多く、国内のツアー車の短命のモデル全般が該当する。
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