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2017年11月 1日 (水)

ブリッピングは楽しい

4サイクルのバイクといえば、我が家では全部ツインエンジン車。何れもビッグボアエンジンである。エンジンブレーキは強力だ。そこそこの回転域を維持して活発に走る時、コーナーリングアプローチでは、当然、シフトダウンが必要。そこそこの回転数におけるシフトダウン後のクラッチミートでは、エンブレでリアタイヤをロックさせないように回転を併せるべくブリッピング操作が必須だけど、使うギアポジションによってはブリッピングによる回転同調だけでは完全に同調しきれない事がある。特に、低いギアポジションで高い回転域を常用するような走り方をするときだ。
同調させるために、かなり大きめのブリッピングを行うけど、それでも同調出来ないと感じる時は、ブリッピング後のクラッチミートを相当に慎重に行う必要がある。特に、路面のグリップが低いウェットコンディションの際には、更に慎重に操作する。

慎重なクラッチミート、大きめのブリッピングとなると、そのダウン操作に要する時間、距離が伸びるのが、ツインエンジン車等の欠点かもしれない。ガンマのようなエンブレが殆ど掛からない2ストマルチなら、そんな配慮は程々でOKだ。

このブリッピングアクションをしっかり行う上で重要なのが、その操作を行う回転域におけるエンジンのレスポンス。幸いな事にツインエンジン車は、マルチエンジン車に比較して中低回転域でもエンジンレスポンスがネックになる程に鈍感ではないのが救いだ。

下りの峠道のコーナーリングが好きだけど、下りで荷重が前に寄り気味、後ろが抜け気味の状態で、的確なブリッピングを併用したシフトダウンが決まると実に気持ちよい。

4ストロークバイクでは、このエンブレを如何に支配するか?が最大の楽しみと言える。エンブレを上手い具合に収束させて、駆動を抜かずにしっかり走る、、、、これが単車での最大の楽しみだ。

今時のモデルは、250ccクラスでもスリッパークラッチが装備されているとか、、、、、となると、そういう難しさを征服するような楽しみっていうのは、味わえないのかも知れない。

まぁ、振り返ってみると2000年以降のモデル、特にスポーツバイクでは、殆どがスリッパークラッチ付き、、、、個人的には、そういうのは無い方が楽しい。勿論、ABSとか、TCSとか、そういう操作の難解な部分を取り除いてくれるような装備は、安全には有効かもしれないけど、機械を扱う楽しさという面では、邪魔物以外の何物でもない。

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