ロードバイクで下りのコーナー
ロードバイクでショートヒルクライムの周回走行を行っていると、結果的にダウンヒルの周回走行にもなっている。登りは勾配重視で直線的な登坂である反面、下りは緩勾配のワインディングである。
ただ、裏道的な道路であり、マンホール、コンクリート暗渠等で凸凹が激しいのが難点。
そんな下りのワインディングでは、如何にギャップを避けたライン取りをするか?が難しいところ。特に夜間走行では、ライトの照射範囲+記憶に従った走行となるので注意が必要である。
で、下りのワインディングといっても自転車の場合は、単車と違って駆動力が掛けられない。慣性での自由落下が推進力であり、タイヤを介してトラクションを掛けて車体を安定させるという単車的な走り方とは違う。それ故に、絶対的な速度レベルは単車よりも大幅に低いのが特徴。よって、自転車の下りのコーナーでは、単車の場合程の緊張感は無い。下りのワインディングの場合、トップスピードは自由落下する下り勾配の斜度と距離次第であり、実質到達速度は身近なエリアでは50km/h未満である。団地内の場合は40km/h程度に留まる。そんな速度域で旋回というと、そもそも車体が深いバンクするか?と言えば、それも不要。まぁ、自転車のタイヤが単車のような深いバンク角を想定しているか?と言えば、していないけど、バンク自体が殆ど無いからだ。
自身、自転車の下りなんて、単車の下りに較べれば緊張感も何もない退屈な下りだと思っていたけど、実際に下ってみると、トラクションを掛ける事の出来ない細いタイヤでのグリップ便りということで、それはそれで、感じ方が違ってくるようだ。興味深いのは、実際の旋回の際は、細いタイヤながらもタイヤがグリップして向きを変えようとする感覚は如実に伝わってくるのが良く判る。言ってみればタイヤコンパウンドが路面を掴んでいる感覚が顕著なのだ。このグリップの掴み具合が顕著であり、これは単車だけに乗っていたら単車のグリップの掴み具合なんて変化が希薄過ぎて判らないので、ついつい見落とし気味なのである。
ただ、単車でも旋回の際のグリップ力の増大というのは必ず存在している筈。
そこで、その変化に注目して単車に乗ってみると、意識しなければ判らないレベルで、その違いというか、グリップ感が変化している様子が朧気ながら掴める感じである。
どっちか片方だけに関心を持たなければ、そんな印象も持たなかったような気もする。
トータルでいえば、単車の下りコーナーの方が難易度は高いけど、路面コンディションの悪い状況で車体を安定させるためのインフォメーションの取得という面では、ロードバイクに乗る際の感覚を知っていた方が、単車の不安定な状況を回避するのに役立つ印象である。タイヤ、車体の極端な違いが、構造の持つ本質的な部分を気付かせるのに役立っている感じである。
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