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2017年12月23日 (土)

前輪の接地感

単車では軽量化はとても大事だけど、それ以上に、低い重心位置に重量が集中していることが、特に旋回操作においては重要という記事を以前アップした。
重心位置というのは、重量の中心であり、これが高いか低いか?だけでなく、重たい物が集中して存在しているかどうか?という話。

ただ、重量物が集まっている事に加えて、その重量物が何処にあるか?もとても大事。
高い位置にあるのと低い位置にあるのであれば、個人的には低い位置にあるのが好み。これは、運動状態を変化させるための入力が最小で済むからだ。二輪車において運動状態を変化させる事で車体のバンクが変化する。バンクの変化があっても動かないポイントはタイヤの接地点であり、接地点を中心に車体が左右に傾く訳だ。その際、重心位置が高いものと低いものを比較すれば、重心が低いものを動かす方が乗り手の入力が小さくて済むという理屈からも道理に適った判断と言える。

そんな重心だけど、次に拘っているのは、それが前にあるか?後ろにあるか?という部分。これは、同じ横置きVツインであるSVとBTを乗り較べると違いが顕著であるけど、見た目に寄らず、BTの方が入力に対して大きく素早い旋回が得られる。素早く向きを変えるような入力を躊躇無く与える事が出来るのは、前輪がしっかり路面を掴んでいる安心感が伝わってくるからだ。SVでは前輪からの接地感が個人的には相対的に希薄なように感じる。我が家のVツインを比較すると、SV、BT、CXがあるけど、SVが重量が分散し、重心が高めで、後ろ気味に感じる。そこそこのペースで走れば気にならないけど、速度変動が大きく、切り返しが多く、、、という状況では、そのポジションもあってか、SVが一番走りづらい。車重もあるし、ホイールベースも長いけど、BTの方がクイックに操作出来る。操作しても恐怖感が無いのである。これは、低くて前気味に重心位置がある事が大きく寄与している。重量があっても重心が低ければ操作入力は小さくて済む。しっかりとした前輪の接地感があれば、安心して入力を掛ける事が出来る。

こういう感覚は、このようなVツインのモデル特有の感覚だと言える。

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